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□男の子になりたい
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母「名前!今日から野球の
練習行くんでしょ!
準備しないと遅れるわよ?」

「わかってるー!」

鏡見てチェック!
どこからどう見ても
男の子じゃんッ!

母「携帯鳴ってるわよー!」

「やばッ、泉くん来た!
いってきまーす!」

泉「うっす!おっせ…
って名前!?」

「どう?男の子みたい?」

泉「なんかかなりイケメンに
なってる気が…髪切っただけで
こんなに変わるもんだっけ?」

「作戦大成功♪これでみんなも
あたしのこと男の子として
扱ってくれるかな?」

泉「っても中身は思いっきり
昨日のままだもんなー」

「どうしたら男の子に
なりきれると思う?」

泉「あーちょっと言葉遣い
悪くしたり、みんなのこと
呼び捨てで呼んでみたり?
俺のことも泉って呼び捨てで
いいから!」

「泉ッ!よぉっ!」

泉「なんか男っぽく
なってきてんじゃん!」

花井「いずみー!はよっ!
…誰そいつ?」

「花井ひどくね?」

泉「おーおーそんな感じ!」

花井「お前名前か!?」

「気付くの遅くない!?
今日からあたし…俺は
男の子になりきります!」

花井「(か、可愛い)…
…あー!!違う違う!!」

「これだったら公式戦も
出れるかな?」

泉「あ、女言葉に
戻ったぞー!」

「これだったら公式戦も
出れるんじゃねーか?」

花井「なんか言葉遣いってか
態度が阿部みてぇ」

「だろっ!?アイツが一番
口悪いだろうなと
思った…んだよ」

阿部「誰が口悪いって?」

「もちろん、あ…」

泉「阿部!?お、はよ」

阿部「お前髪型変えたぐらいで
そんなに強気になんのかよ」

「本当は昨日からこういう
性格なんですよーだ」

花井「ほら、さっさ行くぞ」
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