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□女の子でも
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「あの、お願いします!
野球部に入りたいんです!」

男「ごめんね、うちの野球部は
女子は受けてないんだよ。
マネージャーなら歓迎するんだけど」

「わかりました。お時間
かけてしまい、
すいませんでした」

あたしは野球部に
入りたくて転校先の
高校をさがしている。

お母さんの都合で急に
埼玉に引越しが決まって
前いた高校も辞めて、
入りたい高校を自分で
探しているという。

「早くしないと夏の
大会始まっちゃうよ…」

もう4件高校を回って
くたくたにだった。

『ワンッ!ワンッ!』

あたしの足元に
コーギー?らしき
犬が走ってきた。

モモカン「ちょっとアイちゃん!
どうしたのよ、急に
走り出しちゃって…」

「可愛い犬!この子アイちゃん
って言うんですか?」

モモカン「そうよ。もう元気すぎて
困っちゃう。」

「うちにもこんな癒し犬が
いたら悩み事とか
さっぱり忘れられそう」

モモカン「あら?悩み事?
その年頃の子の悩みだと
…恋の悩みかしらね?」

「恋じゃないですよ!
大好きなことを女だから
できないってどこでも
言われっぱなしで…」

モモカン「大好きなことがある
って素敵なことよね!
私もね、女だからって
否定されたことあったなぁ」

「そうなんですか?
あたしたち似たもの同士
かもしれないですね!」

モモカン「そうかもね。で?
大好きなことのこと
聞かせてくれない?」

なんかこの女の人
綺麗だし、優しいし、
話しても大丈夫かな。
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