夢小説 18
□男子トーク
1ページ/1ページ
部活終了後、部室にて。
「なぁ、左之。ここんとこ、ずっと 練習を見に来てる セミロングで背のちいせぇ可愛い子と、背のでかいショートの女の子、わかるか?」
『あぁ。わかるが、それが どうかしたのか?』
「いや、その…セミロングの子が可愛いなぁ…と」
『確かに、新八の好みだよな。俺は、一緒にいるショートの子が好みだけどよ』
「良かったぜ、左之と被らなくてよ。左之とおんなじ女を好きになったら、俺に勝ち目なんかねぇからよ」
『いや、んな事ないぜ?セミロングの子、いつも新八ばっかり見てるからよ』
「ほ、本当か!?左之!」
『あぁ、本当だ』
「って、ちょっと待て、左之。いつも俺ばっか見てるって、何でわかるんだ?左之、もしかして お前も その子の事を」
『だから、俺はショートの子の方が好みだって言ってんじゃねぇか。俺は、ショートの方を見てたんだよ。でも、隣にいるからな。どうしても、セミロングの子も視界に入っちまう。それだけの事だ』
「へぇ。ショートの方を、見てたんだ?いつも」
『わりぃかよ』
「いや、わるかねぇけどよ。あの左之がねぇ。いつも女に追いかけられるばかりの左之が、とうとう追いかけられる女を見つけたって事か。いや、めでてぇな」
『うるせぇよ。ったく、新八に話すんじゃなかったぜ』
「んな事言うなよ、左之。俺とお前の仲じゃねぇか」
『どんな仲だよ!?ったく、新八と喋ってっと、時間ばっかりくっちまうな。俺ぁ、そろそろ行くぜ。急いでんだ』
「なんだよ、いつものラーメン屋に行くのか?なら、俺も」
『んなわけねぇだろ。ラーメン屋行くのに、誰がこんなに急ぐかよ』
「あ?じゃあ、どこに行くんだ?」
『セミロングの子のとこだよ。さっき迄 練習見てたんだ。まだ この辺にいるかもしれねぇからな』
「左之、てめぇ。話が違うじゃねぇか!やっぱり 左之、セミロングの子の事を」
『だから 違うって言ってんだろうが。ったく、面倒くせぇなぁ。今日、セミロングの子は練習を見に来てたが、ショートの子は来てなかったろ。今迄 いつも2人一緒だったのに、今日に限っていねぇって事は、具合でも悪くて、学園を欠席してるかもしれねぇじゃねぇか。だから、ちょっと聞いてこようと思ってよ』
「ちょっと、待った!」
『何だよ!?だから、急いでるって言ってんじゃねぇか』
「セミロングの子のとこには、俺が行くからな。いくらショートの子の事を聞くからって言ってもよ、簡単に あの子に近づかせねぇからな。じゃあ、行ってくっからよ!」
『あぁ、行ってこい 行ってこい。新八に行ってもらった方が、手間が省けてありがてぇからな。新八、ついでに、ショートの子の名前も聞いてこいよ』
「あぁ、わかったよ。じゃあ、行ってくらぁ!」
―終り―
【後書き】
夢小説17にUPしてある「女子トーク」の男子編、男子トーク。
「女子トーク」に出てきた2人の女の子を好きな、左之さんと新八っつぁんの会話でした。
最後迄読んでいただき、ありがとうございました。