夢小説 25
□指先の誘惑
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原田が居間で酒を飲んでいる その隣で、繕い物をしていた その時
「っ!?」
猿も木から落ちる なのか、珍しく 針で指を刺してしまった。
刺してしまった左手の人差し指から、真っ赤な血が滲む。
それに直ぐに気づいた原田は
「どうした!?」
慌てて除きこみ、人差し指から滲む血を見ると、そのまま躊躇い等一切なく、当たり前のように、血が滲む人差し指を自分の口元にもっていくと、そのままぱくりと口に含み、ちゅうと血を吸う。
「さ、左之助さん」
突然の出来事に動揺しながら言うが、原田は聞こえていないかのように、指を吸う。
が、気がつけば 指を吸うではなく、指を舐めている原田。
舐め上げ、優しく唇で啄み、舌を指に絡める。
そして、わざとらしく音を立てる。
「ちょ、左之助さん」
思わず逃げ腰になる相手に、にやりとして
『どうした?顔、真っ赤だぜ。まさか、指舐められて感じちまったなんて、言わねぇよなぁ?』
わかっているくせに わざと言いながら、相手を抱き寄せた。
終り。