夢小説 16

□華
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《原田×主人公》

「桜、咲きそうで咲かないですねぇ」

大きな桜の木を見上げて、お前が言う。

『あと二・三日もすりゃあ、咲きそうだぜ』

「早く咲いて欲しいなぁ。咲くのが、楽しみです」

『桜、好きだよな』

「はい、大好きです。綺麗で凛としていて、儚くて潔い。桜を見るとそんな感じがして、自分も桜のようでありたいと思うんです。原田さんも、桜好きですよね?」

『あぁ。好きだが、桜よりも お前という華の方が、何よりも好きだ。一生 俺の隣で、俺が可愛がって愛でて育ててやるんだからな』

言うと、お前は頬を赤らめて、微笑む。

俺の華は、散る事もなく、枯れる事もなく、俺の隣で永遠に満開の見頃だ。


―終り―


【後書き】
Web拍手にUPしていたお話を、こちらに移動しました。

最後迄読んでいただき、ありがとうございました。

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