すきなのは…
□Happy Birthday
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body
「ウルキオラー、俺さぁ、
今年グリムジョーの誕生日プレゼントの代わりに
合コンしてやろうと思ってんだよ」
「そうか」
「でさ、出てくれる女子が少ねぇんだよ」
「ふーん」
「だからさ、お前女装して出てくれねぇか?」
「そんなのバレたら…!」
「バレなきゃいいだけだろ?」
ノイトラは、ニヤっと笑った。
・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆・:
「はぁ……何でオレが…」
ノイトラに頼まれたオレは、結局断り切れず、
合コンに女として出ることになった。
ため息をついて待ち合わせ場所のカフェに入る。
まだ、誰も来てないな。
オレは横目でガラスに映った自分を見た。
何でスカートにしたんだ、ノイトラのやつ。(服はノイトラのチョイスした)
「はぁ……」
二度目のため息をつき、オレは頼んだ紅茶を持って、
適当に座った。
紅茶が半分ぐらいになったとき、グリムジョーが来た。
オレだと気づかれないか、少し不安だったが、その心配はいらなかったようだ。
「早いんだな、お前。まぁ、今日はよろしく」
「は、はい…」
女ってどういう口調で喋ればいいんだ!?
「なぁ、名前は?」
「う…ウル」
危ない、危ない。
ウルキオラって言うところだった……。
「じゃあ、ウルって呼ぶな」
「あ…は、はい」
グリムジョーがふと、店の壁時計に視線を向けたのにならって、
オレも見ると、ノイトラ達との約束の時間は過ぎていた。
「ノイトラのやつ、おせぇな。
ちょっと電話してみるか」
そう言って、オレの前で電話し始めるが…、
「ノイトラ?オレ、グリムジョーだけど、何かあっ…
は?お前ふざけんなよ!?…」
グリムジョーは急に声を荒げた。
「…分かった。まぁ、何とかする」
「どうかしたのk……?」
あぁ、女の喋り方、めんどくさいな!
また間違えそうになった……。
「それが、ノイトラのやつ夏かぜ引きやがって、来れねぇってさ。
で、お前以外の女子も軽い食中毒で来れねぇらしい。
だから、2人で楽しんでこいって、ノイトラが」