すきなのは…
□結局は…
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「貴男が好きです。
僕と付き合ってください」
それがきっかけでノイトラ先輩と付き合い始めたのは、
夏休みが始まるちょっと前。
「テスラ」
「ノイトラ先輩…」
僕たちはお互いが大好きで、
自他共に認めるバカップルだ。
でも、まだ手を繋いだりハグしてもらう程度で、
キスはしてもらったことがない。
それでも、僕はノイトラ先輩にしてもらえるのを待ってる。
結局、その間にひと夏が過ぎてしまったけど、後悔はしてない。
そして、今日は始業式。
「おーい、テスラ。学校行くぞ?」
「あ、はい」
外に出ると、ノイトラ先輩がスタンバイしていた。
「宿題ちゃんと終わりましたか?」
「おう。お前が手伝ってくれたからな。さんきゅ」
先輩は僕の頭をグシャグシャなでくれた。
その手がそっと僕の手を包む。
「じゃあ、そろそろ行くか」
「はいっ」