すきなのは…
□トリック・オア・トリート
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「ウルキオラ」
オレが名前を呼ぶと首だけ動かして
こっちを向いた。
「お菓子よりももっといいものやるよ。
だからこっち来い」
ウルキオラは動くとずれるのだろう、
片手で帽子を押さえながら来た。
「トリックオア・トリート」
ウルキオラがそう言った瞬間、
オレは素早くウルキオラの唇に
キスを落とした。
すると、ウルキオラの顔が真っ赤に染まる。
「場所を考えたらどうだ…このバカ……」
「お前がオレの相手全くしなかった罰だ」
「…そうか。すまなかった。
ちゃんと相手するから、
キスしてくれるか?」
上目遣いにオレを見ておねだりするウルキオラは
かわいくて仕方ない。
「あぁ。ちゃんとしてやるよ。
合い言葉を言ったらな」
合い言葉は…
『トリック・オア・トリート』
〜Concluedere〜