進撃の巨人(CP:エレリヴァ)
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エレンside
壁外調査に幾たびに考える
自ら巨人に成る度、戦う度に考える
自分は愛する人に護られていて、自分自身は愛する人を護れていないんじゃないかって‥
旧調査団本部に来て以来、考える時間が増えた
俺は自由時間内に、談話室で本を読んでいた
今回は一冊しか持って来ていないので、内容も頭に入ってしまっているのだが‥‥
本も終わりに差し掛かった頃、リヴァイ兵長が入ってきた
俺は傍らに置いていた急須-キュウス-でお茶を入れ、兵長に差し出した
兵長は、無言でお茶に手をつける
「‥‥お前も、本を読むんだな?」
「えぇ‥‥‥‥‥昔、父に貰った物ばかりですが」
「‥‥」
「お陰で専門知識や簡単な処置は、自分のモノにしました」
本に視線を向けたまま、どこか哀愁を帯びていたのだろうか?
兵長にコツンと叩かれた
俺は兵長を見ると、無表情ではあるが、目の奥は哀しみに揺れていた
兵長の思いを汲み、俺は兵長の背後に寄り、そのまま抱き締めた
「h‥‥リヴァイ、大丈夫。リヴァイの背中を護る事は出来ないけど、傍からは離れません。これは絶対です。だって俺は‐‐」
「ッ!!」
兵長は声を殺して、涙を流した
俺は、母の死と父の言葉を思い出していたが、兵長は、仲間の死を思い出していたのだろう
この先、どちらかが死ぬかも知れないし、どちらも死ぬかも知れない
はたまた、どちらも生きるかも知れない
俺は、そうと解りつつ、愛する彼の為に、悪足掻きを続けていようと決めた
エレンSide&story fin
駄作で申し訳ないけど
エレンの‐‐所は、想像に任せます