BOOK 〜初めての恋〜 2
□BUT
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地元の駅に着きそれぞれ解散した。
「…送る。」
「…うん、ありがとう…。」
「…あのさ、手は繋がなくていいからここは掴んでて。」
優子はシャツの裾を掴ませた。
「優ちゃん…。」
いつもより長く感じる道のりを二人は無言で歩いた。
陽菜の家に着いた。
「んじゃあ、帰るわ。
…明日…12時に迎えに行く。」
「…分かった。
気をつけてね。」
「うん。
じゃあまた明日。」
優子は陽菜と別れた。
優子は少し歩き出したが陽菜の元に戻ってきた。
「にゃんにゃんっ。」
そう言うと優子は陽菜の頬にチュッとキスをした。
「〜っ!//」
「…あっあのさ、バイバイのちゅーはしときたくて…っ。
んじゃあ、ごめん帰るね…//」
「優ちゃん…っ、待って。
今日1日ごめんなさい。
明日陽菜の気持ち聞いてくれる…?」
「…うん。
ちょっと怖いけどちゃんと聞くよ。」
「ありがとう。」
「ううん。
んじゃあ、またね。」
優子は家に帰った。
こうしていろいろあった修学旅行は終わった。