BOOK 〜初めての恋〜 2

□No Way
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優子は9時に起きた。


はぁ、何言われるんだろ…
昨日考えすぎてあんま寝れなかったな。
俺にゃんにゃんに何かしたかな…
やっぱUSJの時のことかな…


優子はため息をつきながらリビングに行った。


「優、おはよう。」


「おは。」


父がコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。


「そんなため息ばっかついてたら幸せ逃げんぞー。」


「えっ、それは嫌だ。」


優子は目一杯空気を吸い込んだ。


「ハハッ、それで幸せ返ってきたわ。」


「そうだといいけど…。
親父今日どっか行くの?」


「うん、出掛けてくる。
優は陽菜ちゃんと?」


「あぁー…うん、そう。
家来るよ。」


「そかそか。
麻里子もあっちゃんと家で会うって言ってたよ。
もうすぐ教育実習って言ってたからしばらく会えないとか。」


「へぇ、兄貴頑張ってんなー。」


するとおはよーと麻里子がリビングに入ってきた。


「おは。
今日あっちゃん来るんでしょ?
にゃんにゃんも来るから。」


「ニャロも来るんだ。」


麻里子は陽菜を妹のように可愛がりニャロと呼ぶようになった。


「兄貴教育実習いつからなん?」


「6月の2週目から。
どこの学校かまだ分かんねーからドキドキだわ。」


「頑張ってんなー。
俺もぼちぼち決めていかなきゃなー。」


「変に焦んなよ。
まぁ大学は出てたほうがいいかもな。」


「だなー。」


修学旅行の話などをし、優子は部屋に戻り用意を始めた。


時間になり陽菜の家に向かった。


家に着くと陽菜は家の前で待っていた。


「おはよ。
危ないから家の中で待っててよ。
分かった?」


「おはよ。
うん、分かった。
でも優ちゃん心配しすぎ。」


「んなことないよー。
んじゃあ、行こっか。」


優子と陽菜は優子の家に向かった。


「優ちゃん、…手は…?」


「あぁー…うん、手繋ご。」


今日は手繋いで良かったのか。


「…手繋ぐの…嫌じゃないの?」


「嫌じゃないよ…っ。
繋ぎたい…。」


「…そっか、良かった…。」


やっぱ今日もにゃんにゃんは可愛いな。
いつ見ても何しても可愛いんだよなー


家に着き優子の部屋に入る。
陽菜はソファに腰をかける。


「にゃんにゃんご飯なに食べたい?」


「んー、なんでも。」


「だよね、そう言うと思った。
なんか食べに行く?」


「うん、そだね。」


するとコンコンとドアがノックされた。
返事をすると麻里子が入ってきた。


「あ、ニャロ久しぶりー。
俺たちご飯食べに行くけど優たちも一緒に行くか?」


「俺たちもご飯行こうとしてたの。
にゃんにゃんどうする?
兄貴たちと一緒に行く?」


「うん、せっかくだしそうしよっか。」


こうして4人で昼御飯を食べに行くことになった。
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