Zzz

□かなわない
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今日は香宮夜の家に行くことになっている。

いわゆる自宅デートってやつだ。
デートって言っても勉強なんだけどね…
大量に出された夏休みの課題を片手にインターホンを押す。


「…どうぞ。入って」

香宮夜はクールな物言いだけど顔は笑顔が隠せていない。
可愛いなぁ。


『お邪魔します♪香宮夜にやけてるよ♪』

「…////」

ぐいっとひっぱられてドアを閉めた途端唇を重ねられる。


『んっ……』

抵抗できないのがわかってるんだ。
意地悪香宮夜め!


「真冬がわるいんだからな////」


ひょいっと抱き抱えるとあっというまに香宮夜の部屋のベッドに降ろされた。

『ちょっ、香宮夜…』
「うるさい」

そういって私の上に覆い被さり何度もキスしてきた。

『んっ、…ぁっ///』


ようやく口が離れたと思ったら
優しく抱きしめてきた。

「真冬…好きだ」
『私も…』
「私もなに?」

わかってるくせに。
ニヤッと綺麗に笑う香宮夜はずるい。

『……す、好きだよ、大好きっ』
「よくできました」


ちゅっ、と軽く唇を重ねると私を見つめて

「今日は俺の家泊まってけば?もう帰りたくないでしょ?」
『…//////』

小さく頷くと
また抱き締められた。

『…香宮夜の変態』
「それは真冬もだろ?まだ今日は長いからな?」

お互いクスっと笑ってベッドに倒れ込んだ。

その後勉強はまったく進まなかったのは言うまでもない。

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