Zzz

□私が天の川
1ページ/1ページ



綺麗な星空…
あなたは何を思って空を見上げてるの?

「神崎か。どうした?」

『私も星を見に来たの』
本当は違う。
誰かを思って星を見てるあなたを見に来たの。

「星好きなのか?」

『うん…星降くんはいつもここにいるよね』

「あぁ、ここで星を見てたら俺の待ってる人がくる気がして」

わかってた。
わかってたよ。
私が来たら邪魔なことくらい。
あなたがいつも見てるのは私の親友だもの。


『なら、私が星降くんと星降くんの待つ人のための天の川になるわ』

「え?」

『会わせてあげるよ、私は星降くんの笑顔が見たいから。』


ほら、これで悲しまなくてすむよね?
良かったね……


「……フッ、神崎って意外と鈍感なんだな」

『…えっ?』

言ってる意味がわからない。

「俺の待ってる人は神崎だよ」

冗談だよね?
期待しちゃうよ?

「前にクラスで自己紹介したとき星が好きだって言ってたから…ここに来るんじゃないかって待ってたんだ」


『覚えててくれたんだ…』

夢見てるみたい。
星降くんが私を待ってたなんて。


「ああ。神崎、好きだ。俺と付き合ってほしい」


『…!!私…私も好き、です。ッよろしくお願いし、ます…』

涙が止まらない。
幸せすぎて。

「泣くなよ…。ほら空見てみな。綺麗な天の川だ」

『…わぁ。綺麗…』


私はあなたのための天の川じゃなくて
あなたの恋人になれた。
たくさんの星の集まりじゃなくて
1つの明るく輝く星になれた。


「…真冬、これからよろしくな」

『!!…うん、香宮夜』







+--+--+--+--+--+--+--+
やっと七夕夢終わった…タイムオーバーしすぎですねw

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ