Zzz
□夢がない
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今日は川で花火をする事になった。
彼氏である英聖とね!
まぁ、あたしが無理やり引っ張ってきたんだけど……
「お前も子供だよなぁ、花火なんて」
『うるさい!』
実はちっちゃい笹も持ってきたんだ!
今日は七夕だしね!
『ねぇ、願い事書こうよ!短冊あるし!』
「はぁ?書いたってどうもなんねーよ」
『………つまんないね、英聖って』
はぁ…なんでこんな夢のない彼氏なんだろう。
ちょっとくらい乗ってくれたっていいのに。
あたしは少し離れたところに向かって歩いていった。
「あっ、おい真冬!」
もう知らないもん。
英聖のばか。
あたしは無視してどんどん進む。
ぎゅっ
「勝手に離れるなよ」
『…………』
「俺の願い事はさ、お前がいなきゃ叶わないから」
『え?』
どういうことだろう?
「お前が…真冬がずっとそばにいてくれたら俺の願いは叶うから」
『////!!』
なーんだ。
やっぱり英聖はかっこいいや。
夢がなくてもね!