Zzz

□神様なんて
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あるところにとても仲がいい男女がいました。
それがあたしと宵一くん。

『宵一くん!』

「真冬〜!」

2人は毎日のように会っていました。
織姫と彦星のように。

『ねぇ、今日も星がたくさん見えるよ』

「そういえば、さ。明日七夕だよね〜」

宵一くんが覚えてるなんて不思議な気がした。

だってそういう話に興味なさそうだから。

『あははっ、さすがに覚えてるんだね!』

「もぅ、バカにしないでよぉ〜」

ポコポコとあたしの頭を叩く。

『痛いってばぁ!あははっ』


宵一くんといるとすごく楽しい。毎日いても飽きないくらい。

もしあたしたちが伝説の2人なら七夕の日しか会えないなんて耐えられないよ…


「ねぇ、真冬〜」

『ん?』

「もし僕が彦星で真冬が織姫なら」


そうだ、宵一くんならどう思うだろう。


「どんなことしてでも会いに行くよ。だって僕、神様なんて知らないもんねぇ〜。えへへっ」


あぁ、そうか。


『あたしもなにをしてでも会いに行くよ。大好きだから。』


あたしとあなたなら。
どんな障害も乗り越える。

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