Zzz
□神様なんて
1ページ/1ページ
あるところにとても仲がいい男女がいました。
それがあたしと宵一くん。
『宵一くん!』
「真冬〜!」
2人は毎日のように会っていました。
織姫と彦星のように。
『ねぇ、今日も星がたくさん見えるよ』
「そういえば、さ。明日七夕だよね〜」
宵一くんが覚えてるなんて不思議な気がした。
だってそういう話に興味なさそうだから。
『あははっ、さすがに覚えてるんだね!』
「もぅ、バカにしないでよぉ〜」
ポコポコとあたしの頭を叩く。
『痛いってばぁ!あははっ』
宵一くんといるとすごく楽しい。毎日いても飽きないくらい。
もしあたしたちが伝説の2人なら七夕の日しか会えないなんて耐えられないよ…
「ねぇ、真冬〜」
『ん?』
「もし僕が彦星で真冬が織姫なら」
そうだ、宵一くんならどう思うだろう。
「どんなことしてでも会いに行くよ。だって僕、神様なんて知らないもんねぇ〜。えへへっ」
あぁ、そうか。
『あたしもなにをしてでも会いに行くよ。大好きだから。』
あたしとあなたなら。
どんな障害も乗り越える。