Zzz

□誕生日プレゼント
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明日は僕の誕生日!

真冬は覚えててくれてるよねぇ?


「ねぇ、真冬〜」
『あ、宵一どうしたの?』

「今日は一緒に帰ろぉよぉ!三日前からずっと一緒に帰ってないじゃん〜」

真冬は最近用事があるらしく一緒に帰ってくれない。
だから今日こそは…

『ごめん、明日からは一緒に帰れるから』


そういうと真冬は走って行ってしまった。
そんなに忙しいのかな…
しょうがなく1人で帰っているとどこかから聞き覚えのある声がした。


『これで大丈夫だね、ありがとう香宮夜くん!』
「いや、俺はなんもしてないよ」


…………。
なんで?
なんで真冬は星降と一緒にいるの?
僕と帰らないでなんで星降といるの?
僕のまえでしか見せない笑顔が星降に向けられてるのはなんで?


「真冬!」

『宵一?!』

「どうして?…ねぇ、なんで星降といるの?」

『これは…』

「もう…いいよ」

これ以上この場所にいたくなかった。

『待って!』
「西野空!!」

もう僕は…真冬に嫌われたんだね。

翌日…
僕は早く家を出ることにした。
いつもの時間だと真冬に会っちゃうから。

プルルルル


電話が鳴った。
喜多?
こんな朝早くにどうしたんだろ?

「もしもし?西野空か?」

「うん…どうしたのぉ?」

「お前誤解してるぞ、神崎と星降のこと」


「…どういうこと?」

今は2人の名前を聞きたくなかった。

「神崎は…お前の…西野空の誕生日プレゼント選びのために俺たちに相談してきてたんだ。
それで、昨日は本当は3人で買いに行く予定だったんだが、
俺が用事があって星降と神崎だけになったんだ……」

「……ほんとぉ?僕、真冬に嫌われてないの?」

「当たり前だ。神崎はお前の話するときすごく幸せそうだからさ」
「良かったぁ…僕、今から真冬のとこ行ってくる!」

「あぁ、頑張れ」


いてもたってもいられなくて急いで家を飛び出した。


『?!』

「真冬?!」

『宵一…ごめんなさい、私…』

ぎゅっ


「ううん、僕こそごめんね…全部喜多から聞いたんだぁ…ありがとねぇ、真冬!!」

『そうなんだ…あ、これ、はい!誕生日おめでとう!!』

中にはタオルとキーホルダーが入っていた。

『大したものじゃなくてごめんね…』

「そんなっ!真冬から貰えるならなんでも嬉しいよぉ!あれ?このキーホルダー…ハートが半分だね」

『私とおそろいだよ//』
「真冬…大好きだよぉ////」

やっぱり真冬は覚えててくれたんだねぇ。
ありがとう。
大好きだよぉ、真冬。

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