Zzz
□言ってよ
1ページ/1ページ
俺には彼女がいるんだ。名前は神崎真冬。
アハハッ、名前まで可愛いんだよね。
見た目だって可愛いし、料理が得意だし。
ただ…
過度な恥ずかしがりで絶対好きっていってくれないことだけが欠点かな。
告白したのだって俺からだったし――……
それは約1ヶ月前。
真冬はサッカー部のマネージャーで、その日はたまたま2人で帰ることになって…
(やばいよねぇ?!真冬と2人っきりとか!これチャンスだったりして!!ッハハ!)
「ねぇ、真冬」
『んっ?なぁに?』
「俺と付き合ってよ。アッハハハ!」
『えっ!ええっ?』
真っ赤になってアワアワして、可愛いなぁ。
「だからぁ、好きなの、真冬が!どう?ヒヒッ」
『…こ、こちらこそ、よろしくね//』
………そんなわけで。
真冬は一度も好きって言ってくれない。
今日も真冬の家に来てるけど、俺ばっかり甘えてる。
でも俺だって不安になるから、言ってくれないかな?アハハッ
「………………」
『夜桜?どうしたの?』
「……………き?」
『え?』
「俺のこと好き?」
『///!!…えっと……』
もちろん真冬に悪気がないのはわかってるけどさ。
言葉にしてほしいもんなんだよね。
「言わないと別れるよ?アッハハハ!」
『やっ、やだぁ!!』
「じゃあ言って?」
『……よ、夜桜のこと』
耳まで真っ赤だよ、おもしろいなぁ。ヒヒッ。
『す、きだよ///』
「ありがと!俺も真冬大好き!」
ちゅっ
『/////!!』
やっぱり嬉しいよ。
だからこれからもたまには言ってよね。