Zzz

□嫌い嫌いといいながら
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『西野空のバーカ!嫌い!!』

「僕も真冬なんか嫌いだもんねぇ〜!!」


今日も相変わらず騒がしい天河原中の2年の教室。
私はクラスに嫌いな人がいる。
それがこの、西野空宵一。西野空は入学した時から私にちょっかいをかけてきたのだ。


―――入学式……

『緊張するなぁ……』
「そこの女の子〜、僕西野空宵一!よろしくね」

不安だった私はちょっと安心した。だけど…

「僕、君が好きなんだよねぇ、だから付き合って!!」

『………は?』

………――――

あれが悪夢の始まりだった。
毎日断ってるのにつきまとってくるし、諦めないし…最近じゃケンカ友達みたいになっている。
だけど正直言って私は西野空が嫌いだ。
あんなやつ、タイプじゃない。
今日こそ、はっきり言ってやる。

『西野空。』

「ん〜?なぁに?」

『アンタがいると迷惑なの!もう近づかないで』


「…………わかったよぉ」

西野空は意外とあっさり納得して行ってしまった。

…ズキン。

あれ、おかしいな。西野空が離れて清々したはずなのに。

目からはいつの間にか涙がこぼれていた。

『ウ…グスッ、ふぇ…』
「真冬、素直になったら〜?」

見上げるとそこにはいつものヘラヘラした西野空ではなく、
ニヤッとしている西野空だった。

あぁ、適わないな。この人には。

『西野空ぁ……』

ギュッ

「ん?」

『…だいすき』

「えへへっ、やっと言ってくれたね!僕もだいすきだよぉ〜、あの頃からずっと、ね//」




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可愛い宵一くんがかきたいのにうまくいかない…

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