KB小説(腐向け)

□祐希×要
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昼。今日も会議があった
体育の前だから教室には誰もいない

と思ったら見覚えがありまくるベージュのカーディガンが目にとまった

要「はぁ…生徒会の会議長ぇよ…」
祐「そりゃ災難な…」
要「…(イラッ)」

何なんだコイツ…

祐「まーた俺にイラッとした」
要「は?」
祐「要はいつもそう。俺や千鶴にイライラしてばっかり」
要「てめーらのせいだろが!!」
祐「悠太とは大違いだよ」
要「俺は悠太じゃねーからな…お前、本っ当悠太大好きだよな、高校生にもなって兄貴にベッタリとか…」
祐「何、ヤキモチ?」

急に何言い出しやがる

要「は?何言って…」
祐「俺が悠太の事大好きなの、そんなに嫌?大丈夫だって、要の事も好きだから。」
要「何なんだよ急に!!お前頭大丈夫か!?」
祐「頭?うーん、おかしいかも←」
要「そーかよ」
祐「……」
要「……。」

何だよこの沈黙…気まずい

祐「悠太への『好き』と要への『好き』は違うよ?」
要「ったりめーだ、兄弟愛と一緒にすんな」
祐「…何を?」
要「いや、だから友じょ…いや別に友達じゃねぇけど!!」
祐「ふーん、」
要「てかお前さっきから本当何なんだよ!!」
祐「(顔近づけ)んー、別に。」

祐希の息が微かに顔にかかる

要「近ぇよ、どけ」
祐「やだ」
要「やだじゃねえよ!!どけ!!」
祐「ゆーたは許してくれるのに…」
要「だから俺は悠太とは違…」

その瞬間、祐希は俺にキスをした

要「…っ!?おまっ…何しやがる!!!!!」
祐「何って…キスですけど。」
要「何でだよ!!!気持ちわりーよ!!」
祐「顔赤いよ」
要「赤くねぇ!!」
祐「いちいち怒って叫ばないでよ…うるさい」
要「誰が怒らせてんだ!!!」
祐「あんまりうるさいと口塞ぐよ?」
要「…お前さぁ」
祐「何」
要「マジで何なの?いきなりキスとか…」
祐「悠太の弟です。…おっと、悠太とか言うとまた要がヤキモチ焼いちゃうか」
要「焼かねぇよ…」
祐「要、今朝カレーだったでしょ」
要「あ?そうだけど…何でだよ」
祐「さっきキスした時に解った」
要「やめろ!思い出させんな気持ちわりぃ」
祐「またそんな事言っちゃって。俺ツンデレ男子萌えはしないんだけどな←」
要「聞いてねえよ!!何の話だ!」
祐「まぁ、そのツンデレ君がおとなしくなった時は興奮するかな←」
要「お前変態だろ」
祐「(無視して)そのツンデレ君を黙らせる方法ってこれしかないんだよね」

何だよそれ…って言おうと思ったのも束の間、祐希はまた俺にキスをした

何だよコイツ、キス魔かよ!?ってかキモいだろ!!

とか言いたいのに喋れない

途端に、舌と舌がぶつかった

要「ふ…っ…」
あー、今すぐに殴りてぇ
なのに
力が入らない

要「…ゆぅっ…やめ……っろ…」
祐「あらら、これでもまだ喋る?なら…最終手段だよ?」
最終手段?何だよそれ…って言おうとした瞬間に、俺は押し倒された
要「おまっ…何しやがる!!」
祐「何って、この体勢はアレしか無いよね?」

アレってお前…

要「はぁ…?何の事――」
祐「と思ったけど、今日はキスだけで勘弁してあげるよ…」
要「は!?」
祐「あれ、してほしいんですか」
要「違ぇよ!!」
祐「だってもう授業始まるじゃん、だからやめといてあげる。」
要「何で上からなんだよ」
祐「(無視して)まぁ近いうちにやるけど」
要「させるか!!!」
祐「だって要…抵抗しないしヤりやすそう」
要「抵抗するわ!!!!」

何だよこの会話…

キーンコーンカーン…
チャイムが鳴った
あぁー助かった。
授業遅れるのに"助かった"はねぇだろ、とか自分でツッコみたくなった

何だよ、俺…動揺してんのか!?

祐「要」
要「あ?(睨)」
祐「動揺、してるでしょ」
コイツは超能力者か!!
要「してねーよ、あほ」


授業に大幅に遅れて二人が怒られたのは、また別の話…

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