短編-Short-

□相合傘
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残夏視点

蜻「ただいま帰ってきたぞ、肉便器共!」ばぁーん

あ、

「「「………」」」

カゲたん久しぶりに帰ってきた

渡「ぎゃぁっ!」

蜻「ふはは、その顔、悦いぞ〜」

残「カゲた〜ん❤お・か・え・りぃ〜!」

カ「蜻さまおかえり…」

蜻「おぉ、出迎えか。中々悦いではないか!」

凛「またうるさいのが増えた…」

双「凛々蝶さまが仰るなら始末もいたしますが…」

野「凍らしてやろうかしら…」ゴゴゴゴゴ

残「うわぁ、酷い言われようだぁ…あれ?」


いつものようにハイテンションで帰ってきた大好きな彼は
長い長い黒髪がいつもより少し光っていて

彼がいつも羽織っているマントは色が濃くなって
重そうに見える

そういえば今日は雨が降っていた…
残「カゲたん、もしかして雨に濡れた?」

蜻「む?あぁ、よくわかったな。中々の豪雨になっていて車からの間で濡れたのだ」

残「ダメだよー?濡れたままにしてちゃ。風邪ひいても知らないよ?」

風邪引いて弱ったカゲたんも見てみたいけど

蜻「ははは、確かに冷たいな。だがこの天気、冷たさ、まさにドS!!」

残「そんなこと言ってる場合じゃないでしょー」

僕の部屋に連れて行ってしまおーっと。
さっきからみんなの視線が痛いし、二人っきりでゆっくり話したいし…


--残夏の部屋
残「とりあえずシャワー浴びてきたら?」

蜻「ほう、背中を流しt…」

残「遠慮しとくよ」

蜻「ふはは、即答か。中々のドS!」

残「それはもういいから、早く行っておいでよー」

蜻「シャワーは別にいいのだ。」

残「へ?」

蜻「今から散歩に出かけるぞ!」ぐいっ

残「え、ちょ…」
ドアを開け出かけようとするカゲたん。
窓の外はまだ雨が降っているというのに…
手をつかまれたまま廊下に出てしまう。傘を一本持って…


サァァァァァァァァァ…

残「あー、ほらぁ。まだ雨結構降ってるよ?部屋に戻ろ…」

蜻「何を言うか」ぐいっ
   ぽすっ
蜻「こうすればより近くに寄れるだろうが」
そう言ってニヤリと笑う彼。
…え?これって相合傘…///?

蜻「これなら雨もそう気になるまい、なぁ私の隣で真っ赤になっている残夏よ」ニヤリ

残「………っ///!カゲたんっ!」

蜻「安心しろ、傘があるからその表情も私だけのものだ。」

残「っそうだね///」

<あぁ、雨も悪くないな>
ふとそう思ってしまって明日の天気を気にするんだ
カゲたんがここにいる間に、雨は何回降るのかな…?

相合傘
(このままキスでもしてしまおうか そうしたらカゲたんでも真っ赤になるだろう)

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