東方の物語

□戦闘シーンだけ?
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黒空が再び海の上へと歩いていく。

その足元には・・・・・・俺も近ずいてようやく分かった。
何やら透明なガラスのような、
橋が渡されている。
目の錯覚のような光景だが、
橋は質量を持った物質だ。
俺もそこを渡れる。
少し進むと足元の感覚が変わり、
もっと安定した。
ほぼ透明な舟艇みたいな物の・・・・・・甲板?
その上に立っている。
「青色よォ、よく逃げ出さなかったなぁ。
そんなにあいつのことに苛立ったのか?」

黒空が俺に振り返り、低い声で
(今気ずいたが)告げてくる・

「お前がそんなに大切だったら
なぜ庇わなかった?
周りにも仲間っていうやつが
いたのによォ。
なぜこうなったんだろうなぁ、
まぁ、俺はお前に本気を出してもらいたかったことも一理あるんだがなぁ。」

「・・・・・・そんな事でやったのか、しかも
 2度も」

俺に関係のある女を次々と傷つけたのは・・・
そんな事目当てでやらせていたのか。
黒空が。

「そうだぜ、青色。
こいつは皆お前のせいだ。
ハハハハッ!」

戦場と化した陸を手で示して、
黒空が俺を嘲笑っている。
その挑発に乗って、
いきなり仕掛けてやろうかとも思ったが・・・
・・・・・・それはしない。

こいつはなにか隠してる。いろいろな
事を。
だが、その確認は後にさせてもらう。
何にせよ、コイツのやった事は
許せないからな。

「いままでの中でお前の中に
ある能力があるんだが、
・・・それは知ってるよなぁ。
今の状態が最も最強らしいぜ。
だがよぉ、
こっちの計算じゃ、
中枢神経系の活動亢進は
通常時の・・・約30倍の1,2倍・・・
つまりは約36倍にかならねぇんだよなあ」

首をひねりながら、黒空は俺の顔を
覗き込んでくる。
たしかにその話はおかしい。
それならいつものあの状態の方が強力だ。
――そんな話を中断させるように、

「おやめください、マスター」
黒空の横から、
ガガッ・・・という音に続いて、
・・・ロングスカートのようなものを
着た人影が現れた。
さっきまで誰もいなかった空間に。
忽然と。
・・・・・・そいつだけじゃない。
俺の周囲に、2人、3人と
・・・・・・同様のコートを着た連中が
立っている。


続きはいつかまた・・・

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