小説(稲妻)
□病んでるの病んでるの病んでるの
1ページ/1ページ
風丸一郎太。
大好きな先輩で。
元、陸上部で。
現、サッカー部。
どうしてですか?
なんで風丸さんは陸上部をやめたんですか?
円堂さんのためですか?
そんなに、円堂さんが好きなんですか?
俺じゃあ、ダメなんですか?
どうせ円堂さんはあなたのものにはならないのに。
「風丸さん」
「……宮坂か」
ほら、風丸さん。
円堂さんは手に入らなかったでしょう?
「どうしたんですか?そんな顔して」
「何でも、ないよ」
傷ついて、ぼろぼろになって。
それでも、ダメだったでしょう?
「ねえ、風丸さん」
「何だ、宮…」
「楽に、なりたいですか?」
ナイフを忍ばせた手。
握ったナイフを、風丸さんに突き立てる。
「さ、か……?」
ズルリ、風丸さんの身体から力が抜ける。
ほら、風丸さん。
楽になったでしょう?
End.
宮坂は普通にヤンデレだと思う