小説(稲妻)

□病んでるの病んでるの病んでるの
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風丸一郎太。


大好きな先輩で。


元、陸上部で。

現、サッカー部。



どうしてですか?


なんで風丸さんは陸上部をやめたんですか?


円堂さんのためですか?


そんなに、円堂さんが好きなんですか?


俺じゃあ、ダメなんですか?





どうせ円堂さんはあなたのものにはならないのに。





「風丸さん」


「……宮坂か」



ほら、風丸さん。



円堂さんは手に入らなかったでしょう?




「どうしたんですか?そんな顔して」


「何でも、ないよ」




傷ついて、ぼろぼろになって。


それでも、ダメだったでしょう?



「ねえ、風丸さん」


「何だ、宮…」








「楽に、なりたいですか?」







ナイフを忍ばせた手。


握ったナイフを、風丸さんに突き立てる。





「さ、か……?」





ズルリ、風丸さんの身体から力が抜ける。



ほら、風丸さん。

















楽になったでしょう?












End.


宮坂は普通にヤンデレだと思う

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