お礼小説+

□ぷちぱにっく
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じりりりり、

『ふぁぁー…朝だぁ…』

今日は頑張って早く起きてみました。
未兎です。

こんにちは…?

あ、おはようございますですねぇー

よし、むーを起こしにいっきまーす!!


僕は布団から飛び出ると、自分の部屋を出てこっそりむーの部屋に忍び込みました。

『…むぅーうー?』

僕は小さい声で呼びかけます。

「すー、…すー」

どうやら寝ているようです。

それでは、いざ……お布団の中に失礼するのです!!


もぞもぞ、


ふぁー…

あったかいですぅー…

僕はむーの布団に入ってそのままむーに張り付きました。

「……ん、…みー?」

あ、起きたようです。

『むー、おはよぉ』

僕はむーのお腹によじ登ると、ぺたんと抱き付きました。

「ん。おはよ、みー・…………………………………ん?みー??」

?どうしたんでしょうー

眠そうにこっちを見たむーが一瞬にして開眼しました。

ちょっと怖いです…

「……お前…」

!!むーが!!お、お前って…

『…うー…お前じゃないよぉ……いつもみたいにみーって呼んでよぉ…』

あれ、僕ってこんなに泣き虫だったっけ…

視界がぼやけますー…

「っ…みー、みー。頼むから泣くな」

むーはぽろぽろと涙を流す僕の頬をそっと撫でると、起き上がって僕を抱きしめました。

「…みー…………………………………………縮んでるぞ。」

ちぢんでる………?

『背はこれから伸びるんだもん!!』

「…そっちじゃなくて……ほら見ろ、」

むーは僕を抱きしめる力を緩め、手鏡を見せてくれました。

『……ほぁー…ちびっこだぁ…』

むーが貸してくれた手鏡には、僕が映っていました。

正確には、すごーくすごーくちっちゃくなった僕です。

『あ…あぅー…どうしよ…むぅー』

僕は慌ててむーを見上げました。

「…可愛いから良いだろ。ずっと置いておきたい」

むーを凝視していたら、なぜかさっきより強く抱き締められました。

『うにゅぅ……と、取り合えずがっこうに行ってくるー!!』

僕はむーの固い拘束を何とか逃れ、高速で制服に着替えるとそのまま玄関を飛び出ました。

「あ、みー…」





(…可愛すぎてどうしようかと思った。いつもよりふわふわな髪にいつもより大きな目、桃色のほっぺにプルプルした唇……逃げてくれてある意味良かったのかもな……あのままだったら俺は、……)

「でも待てよ。出て行ったってことは…」

(他のヤツにみーを見られるのか!!それは…駄目だ)
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