【リクエスト】
□愛しているの証拠
1ページ/12ページ
野郎が怪我をした。
久々の大怪我だ。一つ一つの傷は深くないが、至る所に負った無数の傷。ダメージは相当。
入院は免れたものの、安静は絶対で。動こうものなら、いつ傷が開いてもおかしくない状態だった。
「入院すればいいのに」
「だめだ。有事の際、近藤さんだけじゃ負担が大きい。こんなザマでも屯所に居りぁ何かしら役には立つだろう」
包帯だらけの身体で蒲団に潜りながら。口だけは一丁前だ。
「そうですかィ?動けないあんたの世話は誰がするんでィ。大人しく入院してた方が幾分役に立ってたんじゃないの?」
「るせぇな。誰もてめぇに頼んじゃいねぇよ!第一もう俺は動ける」