弐.
□今と未来の違い(第二部)
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過去からやって来た総悟と酒を呑む。何とも不思議な感覚だ。懐かく感じる一方、その懐かしさに違和感を感じてしまう。当然だ、何故なら俺たちは出会ってまだ間もないのだから。
そんな事を考えていると、
「で、こっちの俺とあんたの関係だけど。分からないってどういう事でィ」
突然の奴からの問い掛け。
戸惑いなど無い。きっとその言葉を待っていたのだ。誰かに聞いて欲しくて仕方無かったのだ。
俺は手にしていた酒を床に置くと、
「俺たちは・・・」
有りの儘、今の俺たちを曝け出した。
なのにお前は、
「何だ、そんな事で家出してきたの?」
あっけらかんと言いやがった。