弐
□確信犯と被害者1と被害者2
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「ん、」
朝、目が覚める。時計は6時を指している。今日は久々の非番だ。一日眠り倒して過ごそうか。それとも、外をぶらぶらしようか。そんな事を考えていたら、
む・・・、眠くなくなってしまった。
「久々に朝風呂でも入るか」
俺は蒲団から出ると、独り言を言いながら仕度をする。
総悟たち、一番隊は昨夜から幕府のお偉いさんの警備に出掛けてる。
と言っても、近藤さんや俺が出るほどのことでは無かった。
恐らく奴等が戻ってくるのは昼前だな。
そんな事を考えながら、風呂場へ向かう。
中へ入ると誰もいない。貸切状態だ。
こんなゆっくり一人で風呂に入るのは、いつぶりだろうか。余りにも久しぶりで、俺は上機嫌になる。
なのに、
ガラガラガラ、
脱衣所の戸の開く音がした。