□俺の考えること
1ページ/1ページ


俺たちの関係。

『生産的でない関係』とか『後ろめたい関係』とか。



だから何?



いくらセックスしようと、野郎が俺の子を孕むことは決してない。これは事実。

だから?



男と女の恋が一般とされるこの世の中。これも事実。

だから?



だから何?俺は野郎との『生産的でない関係』に悲観することはなく、ましてや『後ろめたい』など思うこともない。

俺なりに色々考える。確かに俺たちの身体は本来『男』を迎え入れるようには作られていない。これは全ての生き物に共通することであり、仕方の無い事実であって。

でもよく考えて。男と女、男と男、女と女。性別を越えて愛したり、セックスしたり。それって人間だけじゃねぇの?


本来『俺』を迎え入れるように作られていない野郎の身体。俺は優しく愛撫し、俺を迎え入れるように変えていく。

リスクは色々あるけれど、それを承知で野郎は俺を迎え入れる。



人間でよかった。
野郎と出逢えてよかった。

なんて、らしくないことを考えたりする。


(終) 20120820*
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ