ZZZA
□Baby Panic
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【30分後】
カ赤「あーうー」
綱(イライラ#)
さつきたちが出発してしばらく経った頃。綱手は全く事務作業が進んでいなかった。
カ赤「きゃっ」
綱(イライラ#)
それどころか眉間に青筋が立ち出した。赤ん坊は好きなので多少うるさくても気にならない。だが、あれがカカシだと思うと訳が違った。
カ赤「うきゃああ」
綱(プチンッ#)
持っていたペンが折れた。
【待機所】
ガ「476、477」
ゲ「精が出ますね」
ア「よく飽きもせず続けられるな」
アスマとライドウが染々と言った。今日は忍務依頼が夜に偏ったため、何もすることがないにも関わらずガイは腕立て伏せを続けていた。
ガ「ゲンマ、上に乗ってくれ!重りが欲しい!」
ラ「だとよ」
ゲ「嫌だ、オレは女の子の上にしか乗らねぇーの#」
ア「こんな時間から下ネタって」
ガ「このまましても大して特訓にならんのだ!」
ゲ「イヤだっつってんだろ!#あとオレは女の子しか上に乗せねぇーし#」
ガ「でもせつなは軽くて、あまり特訓にならないぞ?」
ゲ「ほっほーう#」
ゲンマはムカッとした。青春バカのくせにノロケを聞かされた。腹いせに思いっきり体重をかけて、ガイの背中に乗っかった。
ゲ「テメェなんて三十路のおっさんで十分だ!#」
ガ「おお、手伝ってくれるのか!」
ゲ「うるせぇ、ライドウも来い!#」
ラ「ははっ、覚悟しろよ、青春バカ!」
ガ「おい、人の背中で暴れるな!ι」
ゲンマが背中で胡座をかいたので、ライドウもふざけて体育座りをした。バランスが悪くなり、ガイが横に倒れないよう耐えた。それらを眺めているアスマは小さく笑った。それが突然一変した。
綱「ガキどもー!!ι」
廊下からキューと耳障りな音がして、続いてドスのきいた声がした。ガイたちが驚いて一斉に出入口を向いた。綱手で、どうやら不機嫌そうだ。
綱「顔貸しな!ι」
ラ「何か?」
ゲ「金なら貸しませんよ」
綱「違う!#」
すると綱手がずんずん入って来た。前のめりで向かってきたので、ガイたちは構えた。今日は怒られるようなことをしてないはず。ゲンマとライドウはガイから下りて、いつでも逃げられる準備をした。
綱「これをどうにかしろ!ι」
カ赤「あうー」
ガ・ア・ゲ・ラ「「「「へ」」」」
ガイたちはぽかんっとした。目の前に出されたのは、赤ん坊だった。つまりカカシ。綱手は仕事がはかどらなかったので、一旦彼らに預けることにした。するとやはりガイたちも怪訝そうだった。
ガ「この子はどうしたんですか?」
綱「それがね、これは」
ゲ「お前らちょっと待て、この赤ちゃん、誰かに似てねぇーか!」
ア「そういや、銀髪にタレ目」
ガ「アイツを彷彿させる!」
ラ「まさかコイツ!ι」
しかし全て説明する前に、彼らは赤ん坊の正体に気づいた。さすが里の手練れたちだ、と綱手は感心した。
ガ・ア・ラ・ゲ「「「「カカシの隠し子か!」」」」
綱「本当に信用ないねぇ」
今のところ誰も正解しなかった。