ZZZA
□アメとムチ。そして、ムチ?
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【地下牢】
カ「あ」
主妹「いい格好ですねぇ〜」
ひんやりした空気に、薄暗い照明。複数の鉄の棒に隔たれて、さつきがクスクス笑う。
カ「さつき、たーすーけーてーι」
主妹「反省部屋とはなかなか面白い趣向ですねぇ〜」
カカシは只今独房の中。しかも逃げ出さないように手枷と足枷で拘束され、術が使えないようにされる始末。捕虜並みの扱い。さすがに、カカシはさつきに泣き付いた。それにさつきは全く同情などしていないよう。
主妹「ホムラ様を怒らせたと聞きましたが、何されたんですかぁ〜?」
カ「うーん、よく分からないんだよねι」
主妹「あらあら〜」
カ「パックンにさつきの下着を取ってきてって頼んでたら、急に。何でだろう」
主妹「ああ、たぶんそれが原因でしょうねぇ〜」
本気で分かっていないらしい。カカシが首を傾げるので、さつきからまた笑いが溢れる。おそらくホムラが説教をしても、今と同じようにきょとんとしたのだろう。それが、さらにホムラの逆鱗に触れ、投獄することに。まあ、今も全く反省はしてないだろうが。
主妹「1晩こちらで過ごすらしいですよぉ〜」
カ「もぉー、ホムラ様って厳しいι」
主妹「ふふっ、自業自得なのでしょうけどぉ〜」
カ「ん、何してるの?」
するとさつきが、牢の扉で何やらゴソゴソし始めた。金属同士が当たり合う音が聞こえる。周りが薄暗いせいで分かりにくいが、カカシは勘づいた。
カ「もしかして」
主妹「鍵盗んで来ちゃいましたぁ〜」
カ「え、マジ!//」
がちゃ。すぐに扉は開き、彼女が入ってくる。助けてくれるのだろうか。カカシは、さつき優しいと言って、手枷を差し出す。
カ「これも外して//」
主妹「いいえ、外しませんよぉ〜」
カ「え」
しかし何やら彼女の様子がおかしい。手枷を無視して、さつきがいきなり屈み込む。足枷から外してくれるのだろうか。でも今、彼女は外さないと言った。カカシは嫌な予感がした。
カ「ど、どういうこと?ι」
主妹「逃がしたら、私が怒られちゃいますよぉ〜」
カ「そのために鍵盗んだんじゃないの?ι」
主妹「い〜え〜」
(ジジジジ・・)
カ「Σんなっ!?//ι」
すると突然、ファスナーを下ろす音がした。ベストのジップが下がっていく。下げていくのは、さつきの手。カカシの胸元がひんやりした外気に触れる。
カ「Σちょっ、さつき!?///;;」
主妹「このために盗んだんですよぉ〜」
何をされるか理解した。