ZZZA
□-虹-
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大「・・・」
主「あのー」
大「ん?」
主「おじさん?」
大「Σおっ、おじさん!?|||||ι」
主「それは何ですか?」
(すっ)
初めて“おじさん呼ばわり”されてショックを受ける大蛇丸。そんなこと露知らず、せつなは彼の腰のほうを指差した。
主「網にヘビが入ってるんですけど・・・」
大「!あ、ああこれねι」
(すっ)
彼の腰の巾着に30センチ程の“ヘビの亡骸”が入っていたのだ。それはとても大事に扱っている見えたので、せつなは不思議がっていた。
大「さっき死んだの、ちょっとやり合ったとき」
主「おじさんは忍びなんですね?」
大「えぇ、怖いかしら?(ニッ)」
主「いえ。あなたもこの子も」
大「・・・そう」
そのヘビに何故か魅入っていたせつな。大抵の女の子なら怖がるそれに、大蛇丸のほうが毒気を抜かれる。
大(キレイな顔をしてるけど変わった子ね)
主(ジーー)
大(ヘビの死骸の何が珍しいのかしら・・)
いちを彼女が眺めている間は、巾着を前に出してあげる大蛇丸。しかしそろそろ疲れてきたよう。
大(いつまでこうしてるつもりかしら?ι)
主「おじさん?」
大「何ι」
主「今からすること・・・・内緒にしててもらえますか?」
大「え?」
しきしようやく彼女が口を開いたと思ったら、さっぱり訳が分からない。
大「どういうこと?」
主(ニコ)
大「??」
大蛇丸は警戒し彼女の瞳から何か探ろうとするが、首を傾げるしか出来なかった。
大(何なの、この子?)
主「少しヘビに触れますね(ニコ)」
(すっ)
大「???」
そしてヘビに軽く右手を添えたせつな。大蛇丸はなすがままになっていたが、次の瞬間、
(ピカッ)
大「え!?」
そこが発光した。それは彼女が原因だと分かる。大抵ならここで警戒するべきなのだろう。だが、大蛇丸は何も動けずにいた。
そして気づいたときには、
(チロチロ〜)
大「!これは」
主「赤ちゃんですVやーん、かわいー//」
亡骸の横で、小さなヘビの赤ちゃんが元気に舌を出していた。