ZZZA

□秘めたるは。
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ゲ(ま、同僚だとそんなもんか)



主妹「何か面白いものないですかぁ〜?」



ゲ「あー、ならアルバムは?」



主妹「見たいでぇ〜す」






するとゲンマは腰を上げ、これまたキレイに本が並んだ棚からアルバムを抜いた。“オレも久しぶり”だと言って、さつきの横に座った。






ゲ「下忍時代」



主妹「わぁ〜可愛いですねぇ〜」






そこには10才前後の3人の子どもが写っていた。2人の男の子と1人の女の子だった。






主妹「これがゲンマさんですよねぇ〜」



ゲ「横の2人はライドウとシズネだよ」



主妹「面影ありますねぇ〜」



ゲ「この辺は腐れ縁なんだ」



主妹「っていうか、だいぶ可愛らしい顔だったんですねぇ〜」



ゲ「言うな#」






さつきはふふっと笑った。写真の小さなゲンマは、女の子にしか見えなかった。しかもすでに千本をくわえており、生意気そうだった。






主妹「可愛いじゃないですかぁ〜」



ゲ「この頃はそれがコンプレックスだったんだよ、周りの大人が“可愛い可愛い”って#」



主妹「ははは〜」



ゲ「ライドウなんて初対面でオレを女だと間違えたんだぞ、しかもしばらく気づかなかった#」






だいぶ鮮明に当時を覚えていたようで、ゲンマは不機嫌になった。さつきにはライドウが間違えのも分からなくなかった。続けて思った。もしかしたらゲンマのぶっきらぼうな言葉遣いは、その反動かもしれないと。






主妹「いつ気づかれたんですかぁ〜?」



ゲ「数ヶ月後、忍務の帰りに一緒に銭湯に行ったら」



主妹「行ったらぁ〜」



ゲ「ライドウの顔が青ざめた」



主妹「あらあら、かなりショックだったみたいですねぇ〜」



ゲ「オレもショックだったがな」






ゲンマも、そこで初めてライドウに女だと思われていたと知った。どうも優しいと思った。しかしすでに一人称は“オレ”だったのだ。それにも関わらず、ライドウは無愛想な女の子くらいに思っていたとのこと。当時のゲンマは脱衣場で、クナイを乱舞させた。






ゲ「何はともあれ、今も付き合いが続いてるけど」



主妹「面白い話でしたぁ〜」



ゲ「それは良かったです」



主妹「他にも見せて下さぁ〜い」



ゲ「ならアンコの・・・ん」






ゲンマはふと気づいた。さつきがアルバムを覗き込もうと四つん這いになったために、服に少し隙間ができた。するとゲンマの位置から“形のいい胸”が見えるではないか。






ゲ(・・・ムラッ)



主妹「あ、アンコちゃんだぁ〜」



ゲ「・・・」



主妹「あんまり変わってないですねぇ〜。一緒にいるのは噂の大蛇丸さんですかぁ〜」



ゲ「・・・」



主妹「強いと評判なので、ぜひお手合わせをお願いしたいですねぇ〜」



ゲ「・・・」






全くさつきの話は頭に入らなかった。少しずつ下半身が疼いてきた。






ゲ「・・・」



主妹「―――って、聞いてますかぁ〜」



ゲ「あ、うん、んあ?ι」



主妹「聞いてませんでしたねぇ〜?」



ゲ「・・・はい、聞いてませんでしたι」






我に返ると、いつの間にか彼女の方に自ら身体を寄せていた。ゲンマは気持ち後ろに下がった。
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