ZZZA
□デキゴコロ
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【待機所】
ガ「・・・」
ゲ・ラ・ア「「「・・・」」」
いつもと違い、待機所は静かだった。そのため誰もいないと思いきや、ガイたちの姿があった。彼らは、ただ円陣を組んだまま無言で立ちすくんでいた。口火を切ったのはアスマだった。
ア「これを拾ったのか?」
ガ「ああ!」
ラ「いくら見てもせつなちゃんだよな?ι」
ゲ「見まごう事なき、麗しの里のアイドルだな」
それを皮切りにゲンマとライドウも静寂を壊したが、何やら動揺していた。それは彼らが手にしてるもののせい。ガイがここに来る前に拾ったという“写真”だった。
ガ「オレがせつなを間違えるわけないだろう!」
ゲ「その気合いを少しでも他のヤツを覚える努力に向けてほしいが、今はいいとする」
ア「拾ったのは、どこでだ?ι」
ガ「商店街でぶつかった男が落としたんだ!ちゃんと返した方がいいよな!」
ゲ「Σバカか、いいわけねぇーだろ!?ι」
ガ「ぬ、ナゼだ?」
ラ「ナゼって、どう見たってこれは!ι」
皆の頭を抱えさせていた理由は、これらが“アカデミーで授業をするせつな”―――を窓の外から撮った写真だったから。
ゲ・ラ「「Σこれ、盗撮じゃん!!|||||;;」」
ア「かなり犯罪の香りが漂ってる!ι」
ガ「よく撮れてるよな!」
ゲ「そりゃーモデルがいいかr、Σって、違うわ!!;;」
なんとガイが拾ったのは、恋人が隠し撮りされている写真だった。それを気づかないで、ここまで持って来たのだから、ゲンマたちは呆れるしかなかった。しかも今も理解していないよう。
ア「話を聞け、事は深刻だぞ!ι」
ラ「Σせつなちゃんにストーカーがいるってことだからな!?;;」
ガ「な、何だと!?ι」
はっきりと言われて、ガイはようやく理解してくれた。人を疑わない性格が長所にも短所にもなるやつだ。