ZZZA
□Baby Panic
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【火影室】
主妹「・・・」
綱「緊急なんだ、さつき!ι」
突如、さつきは火影室に呼ばれた。部屋に入って早々、綱手は焦った様子で“あるもの”を差し出した。
主妹「・・・」
赤「だぁ!」
それは男の赤ちゃんだった。しかも見覚えのある“銀髪”をしていた。さつきはぽかんとした。
ナ「Σ大変なんだ!!;;」
サ「Σカカシ先生が大ピンチなんです!!;;」
赤「きゃー」
主妹「・・・」
するとナルトとサクラが駆け寄ってきた。2人も綱手同様に慌てていた。綱手が険しい表情で“勘のいいお前ならもう理解できたな”と言った。さつきは頷いて、口を開いた。
主妹「つまりカカシさんに“隠し子”がいたってことですよねぇ〜」
綱・ナ・サ「「「Σ違う違う違う!!;;」」」
さつきの第六感は外れた。何せこの赤ん坊は、カカシとそっくりなのだ。当然、一番可能性が高いのはソレだった。するとサクラが“可能性はありますが、今回は違います”と言った。カカシが部下からも信用されてないと分かり、さつきは笑いそうになった。
綱「その件は今度調べてみるが、今回は隠し子じゃないんだ!ι」
主妹「あらあら〜、保留なんですねぇ〜」
すると赤ちゃんがご機嫌に手をバタバタさせた。さつきは抱っこしたくなり、綱手から受け取った。少し緊張したが、すでに赤ちゃんの頭は座っていたので緊張が半減した。
主妹「かわいい〜」
綱「驚いて落とすなよ」
ナ「信じられないかもしれないけど、この赤ちゃんがカカシ先生なんだよ!ι」
主妹「え」
カ赤「あーうー」
主妹「この子が?」
サ「実は―――」
サクラが詳細を教えてくれた。今日彼らはDランクの忍務――畑を荒らすいのししを退治した。そこで偶然、ビンゴブックに載るB級犯罪者を見つけたため、捕えることにした。当然カカシには朝飯前だった。しかし油断していたら、情報にない術を使ってきた。それでカカシは赤ちゃんになってしまった。
サ「その隙に敵に逃げられてしまってι」
主妹「B級でしょ〜。格上だったから仕方ないわよぉ〜。とはいえカカシさんは災難でしたねぇ〜」
カ赤(チュッ、チュッ)
さつきが指を近づけると、小さくなった恋人は口に持っていき吸った。指によだれが垂れたが構わなかった。本当に普通の赤ん坊だった。すると綱手が本題に入った。
綱「お前には、今からカカシを元に戻しに行ってもらう」
主妹「逃げた忍びを追うんですねぇ〜。了解でぇ〜す」
綱「場所はナルトとサクラが案内する。カカシですら、この様だ。油断するなよ」
主妹「がってん」
カ赤「あー」
主妹「すぐに戻してあげますよぉ〜。綱手様、カカシさんをお願いしますねぇ〜」
さつきはカカシを綱手に返した。