ZZZA
□シャラン・ラ☆
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【住宅地】
カ「うー寒い」
カカシは身震いした。昨日からの大雪で、里は一面銀世界になっていた。大人ですら歩くたびに、足がひざ下まで埋まっていく。そんな道をカカシはちゃんちゃんことマフラーを装備して向かっていた。
カ「パックンは冷え性だから今日口寄せしたら怒るかな・・・あれ?」
サ「ほら、それだと頭のほうが大きくなっちゃうじゃない!」
ナ「Σああ、間違えたってばよ!ι」
カ「あいつら、何してんだ?」
里の門に着くと、積もった雪に小さな足跡があちこちにあった。ナルトとサクラのものに間違いないよう。
ナ「ふー、これで完成だってばよ!」
サ「上出来じゃない!」
カ「おーい、なーに遊んでんの?」
ナ・サ「「Σ遅い!!#」」
30分の遅刻に2人はカンカンだった。ナルトが大きなくしゃみをした。カカシは全く悪びれた様子は無かった。
ナ「Σ子どもを雪の中放置するな!!#」
カ「すまんすまん。途中、雪に埋もれたおばあさんを助けていたんだ」
ナ「Σはいウソ、っていうか殺人事件か!?#」
サ「Σおかげで立派な雪だるまが完成しちゃったじゃないですか!!#」
カ「ん、ホントだ」
門の端に雪だるまが一つあった。ナルトたちの膝上くらいの高さで、木の枝や石で顔も作られていた。カカシが可愛いと言うと、ナルトたちの機嫌が直った。
カ「オレ、あんま作ったことないんだよねー」
サ「珍しいですね」
ナ「楽しいのに!」
カ「ガイが作ったのを見せてもらってたくらい」
カカシは子どもの頃を思い出した。毎年この時期になると、ガイは早く起きて、カカシの家の前に何体も雪だるまを作っていた。
カ(最初、何かの嫌がらせかと思ってた)
ナ「何だかんだで激マユ先生と仲良いんだな」
カ「いや、仲良くn」
サ「だったら、今から作ってみませんか?」
カ「え」
ナ「それいいってば!」
どうやら寂しい思い出のように聞こえたらしく、サクラは提案した。ナルトもノリ気になった。