ZZZE
□ほっといて☆
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【部室】
晴「睦月さんが好きなんですよね!//」
三「・・・」
部活着に着替えたばかりだった。三井は部室のドアを開けた途端、固まった。
三「・・・」
晴「そうですよね!//」
晴子が目を輝かせて見つめてくる。ドアを開けたタイミングがあまりに良かったため、おそらく部室の前で見張っていたようだ。まさか着替えてる様子を伺っていたのか。それを想像して、三井はゾッとした。しかもあまり話したことのないくせに、なんというストレートな質問だ。三井はすぐ察した。関わると面倒だと。
三「・・・赤木!」
赤「ん、何だ?」
部室内でまだ着替えていた保護者を呼んだ。
三「お前の妹が今日は頭がアレだから早退するってよー!」
晴「Σって、言ってない!!;;」
赤「アレ?」
三「仕方ねぇ、頭がアレだからな!」
晴「Σしかもヒドイ!!;;」
この場から逃げようと企む。
赤「早退も何も、今は放課後だぞ。別に構わん」
三「さあ、お兄ちゃんの許しは出た・・とっとと帰れ!」
晴「Σ帰りません!!#」
三「ちっ」
しかし曲がりなりにも赤木の妹。三井の意地悪には負けない。
晴「教えてくれたっていいじゃないですか!」
三「教えろって、睦月はただの幼なじみだよ」
晴「絶対ウソ!」
三「自分から聞いといてウソとか・・」
晴「三井さんは睦月さんが好きなはずです!///」
三(あー、鬱陶しい)
三井は耳をほじった。晴子のキーの高い声はうるさかった。まあ、確かに正解だ。だが素直に“そうだ”と答えるわけがない。晴子は自分が流川に恋している分、他人の恋愛にも興味が強いようだ。
晴「睦月さんとの仲応援しますから!///」
三(何で、コイツに恋愛相談せんといけん・・・)
三井は憐れみを込めた眼差しを晴子に向けた。ほぼ初対面の、友人の妹なんかに言うと思ってるのか。