short story

□clap SS
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「う……ん…」

少々肌寒さを感じてオレはゆっくりとまぶたを開けた。
すぐ目の前には、すやすやと眠る君の顔。

とても穏やかな表情。
時折、くーくーと寝息を立てて。

(子供みたいだな…)
気持ち良さそうに眠っちゃって…

無防備に眠るその姿が愛しくて堪らない。
その額にかかる前髪を、そっと指で撫でてみた。

「んー…」

それに反応してか、僅かに眉間にシワを寄せる君。

…っと…、起こしたかな…?

どきりとして暫く様子を伺ったが、目を覚ます気配はない。
(良かった)
安堵の溜息を漏らして、まじまじと君を見つめる。

どんな夢を見てるのだろう?

そんな風に考えながら、露わになった肩に触れてみた。
(冷たい……)

…ああ、そうか。昨夜あのまま…

昨夜君を求め、そのままふたりして眠りについた。

細い首筋には昨夜オレが刻みつけたアト。
朱いソレにもう一度唇を押し当てた。

独占欲。
そう言ってしまえばそれまでだけど…

君が目を覚ました時、その瞳に一番最初に映るのはオレであってほしい。
そして夜はこの腕に閉じ込めて、たくさん愛を囁こう。

オレがこうしている今、一体どんな夢を見ているのか。
君の夢にさえ、嫉妬してしまいそうだ。

肩の上からシーツを掛け直す。
そしてシーツごと君の体をくるんで強く抱きしめた。

腕の中のぬくもりがとても心地よくて、自然とまぶたが閉じられる。
夜明けにはまだ早い。
オレももう少し眠ろうか。

君の頬にそっと唇を落として、心地良いまどろみに身を任せる。

目を覚ました時、自分の姿に君はどんな反応をするのかな…
すごく気になるけれど、
それは起きてからのお楽しみにしておこう…(笑)

次第に遠のく意識の中でオレはそんな事を考えていた。



夜を紡ぐもの (それはこの想い)


* * * * * * * * * *

お話というよりも、…ポエム?蔵馬の独り言…かなぁ。
タイトルが全く思いつきませんでした。拍手用にシャーっと書いたので全然考えてなくて;

実際にいつも寝顔見られてこんな事思われてたりしたらちょっとイヤですけど(!ちょ…、)、蔵馬だったら幸せですv
それ以前に、彼に間近で寝顔見られても平気な顔になりたいです…ええ、切実に。
ここでは蔵馬に愛されてなんぼですv素晴らしきかな、ドリーム万歳v
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