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□独占願望
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誰かに愛されたかった。誰かに必要とされたかった。その機会はとっくに失われたものだと考えていた。今俺は何故、どうして、"先輩"に抱かれているのだろう。










始まりは一瞬だった。誰もいないと思って漏らした一言、顔を上げるとそこには霧野先輩が立っていた。不覚だった。まさか、そこに先輩がいるとは思ってなかった。だから俺はこう漏らしたんだよ










「愛してくれよ、気付けよ。霧野先輩、」
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