夢の音
□第十一話
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ここはどこだろう…。
ゆっくりと瞼を開く。
命「えっ…。」
私の目の前には本棚がズラッと並んでいた。
まるで図書館のようだ。
命「ここはいったい…。」
『ここは貴方の頭の中です。』
命「誰だ!!」
叫べば小さな光が目の前に集まり出した。
命「!」
光は女媧の時と同じように人の形になっていく。
その姿は…。
命「私…?!」
目の前にいるのは私だ。
どういうこと…?
『私は心の中にいる貴方です。』
命「心の私?」
『はい。そして、ここは貴方の心の中にある記憶の数々です。』
記憶…。
この本棚の中にある本全てがか!
『今は真っ白な本がたくさんありますが、貴方が思い出して行けばいくほど本の文字が浮かび上がったり、本が増えたりします。』
命「何それ…。私の記憶の容量に決まりはないの…。」
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