夢の音
□第五話
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どのくらい眠ったのだろう。
重い瞼を開ければ、寝床の中。
ここから遥か未来ではベッドって呼ばれているはず。
近くにあった鏡を見れば、自分の顔は涙でひどい顔をしてた。
命「…。」
私は昨夜、彼とここにいた。
罪深い女だな…と改めて思う。
失っては手に入れる。
命「お母様…。どうか私を許してください。私は…生きていたい。」
どんな罪でも背負って生きていく。
今度こそ失わない。
守ってみせるから。
コンコン
命「はい。」
貂蝉「私です。」
命「貂蝉ね。入っていいよ。」
扉を開けて、彼女は遠慮がちに入ってきた。
命「私を連れてくるようにしたのはあなたね。」
貂蝉「はい。迷惑だったでしょうか?」
命「いや、むしろありがたかった。」
内心はきっとここにいたかったのだと思う。
彼に会いたかったのが一番だろう。
貂蝉「ならよかったです。あの…。」
命「?」
貂蝉「実は…。」
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