夢の音2

□第一話
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真「このどアホ!ふざけんな!!

こんにちは私、石田真と言います。

14年前に石田家に拾われました。

只今弟の三成と喧嘩中。

三成「うるさい。少し黙れ。」

真「黙れじゃない!まったく。」

戦から帰ってくるのはいいが、できればあまり怪我をしないで欲しい。

真「ハァ…。」

私は10歳の時にこの世界に来ました。

そう、私は違う世界から来た。

前の世界では、双子の妹がいて、親がおらず、孤児だった。

施設にいたけど、不自由なことなんてなかった。

妹はやんちゃで、喧嘩は誰よりも強いんです。

真「…。」

三成「どうした?」

真「別に。なんでもないよ。」

私は今のお父さんに拾われた。

あの時は…。

辛くて、悲しくて、苦しかった。

気づいたら私はこの世界にいた。

そこには妹は見つからない。探しても彷徨っても、見つからない。

遠くで誰かの声がすると思ったら…











そこは戦場だった。

鉄砲の音が鳴り響き、叫び声が気持ち悪く聞こえる。

私は、ここが別の世界だとわかった。



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