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□半分こ
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イルーゾォ「俺にも一本頂戴」

「ん?あぁ、どうぞ」

ただいま文化祭の準備中。夏場で暑く、皆イライラしているのでアイスを差し入れに二箱買ってきた。

思いの外皆が喜んでくれていたみたいなのでちょっと嬉しかった。

イルーゾォ「…お前の分は?」

先程アイスを抜き取ったクラスメートのイルーゾォがアイスを食べていない僕を首を傾げて見ていた。

「ん?二箱でクラスの皆の分丁度だったから無いけど別に大丈夫だよ、店涼しかった  し」

話している途中にいきなり口に半分のサイズのアイスが入れられた、甘酸っぱい味が口一杯に広がる。

「(  間接キス…。)」

イルーゾォはふいっと顔を背けて作業に戻ってしまった。あまり話したことの無いクラスメートの行動に僕の思考は一時停止した。

イルーゾォ「帰りに  コンビニ寄ろう、アイス奢るから」

「あ  ありがとう」

ずっと好きだった人から一緒に帰ろうと誘いを受けた僕の心に涼しい風が吹いた。





イルーゾォじゃなくても良かったかもしれない…。で  でもイルーゾォとアイス半分こしたかったんだ!青春させたかったんだ!

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