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□猫の日!
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「ホルマジオ!猫喫茶に行かないか!断るのは許可しない」
ホルマジオ「いや、断らないけどよ」
「ですよねー」
むしろいつもは一人じゃ行けないからついてきてくれとホルマジオが言う方だ。が、今日は2月22日の猫の日!と言うことで僕から誘った。
二月もそろそろ終わるとはいえ、イタリアもまだまだ寒い。
ホルマジオ「マナ、寒くねぇか?」
「大丈夫だよ、手袋してるし ホルマジオこそ寒くない?」
ホルマジオ「 少しな」
「脂肪ついてないもんね」
冷たい風に体温を奪われた腕にひっつけば流石に恥ずかしかったのかやんわり押し返された。なんだこいつへたれだったのかと離れるといきなり手を握られた。
結局そのまま猫喫茶へ、着いたものの手を離すタイミングが見つからない。
いらっしゃいませと顔馴染みの店員さんに微笑まれた。いや、カップルになったとかじゃないから、寒かっただけだからニヤニヤしないでください。
「これどうぞ、猫の日ですから」
いつもの席に座ると店員さんに猫耳カチューシャを手渡された。思わず受け取ってしまったが付ける気はない。
「ホルマジオにあげる」
ホルマジオ「要らねぇよ」
即座に突っ込まれた。少し位付けてくれたって良いじゃあないか!と猫耳カチューシャをホルマジオの方に押しやると案外すんなりと受け取ってくれた。
猫耳カチューシャと僕を交互に見ているホルマジオ、付けないのかなぁと首をかしげると若干無理矢理に頭に装着された。
「なっ!?ちょ」
ホルマジオ「やっぱマナの方が似合うじゃねーか、付けてろよ」
『猫の日』なんだろ?と少々意地悪く笑われてムッとしたその時、まだ小さい仔猫が足にすり寄ってきた。
「可愛い…。」
抱き上げるとゴロゴロと喉を鳴らしながら頬にスリスリと顔を擦り付けてくれた。
ホルマジオ「仲間だと思われてるんじゃねーか?」
「…これ外しちゃ駄目?」
ホルマジオ「駄目。」
ホルマジオはコーヒー、僕は紅茶を飲みながら思い思いに猫と戯れる。時折ホルマジオは持参したカメラで猫を撮っていた。
暫く猫をじゃらして遊んでいるとホルマジオの視線を感じた。
「何?」
ホルマジオ「いや、お前ってよく猫に好かれるよな」
「あー、友達に猫フェロモン出てるとか言われたことはある」
ホルマジオ「本当かもな 俺も惹かれてるし」
「 何て言った?今サラッと爆弾発言しなかった?」
ホルマジオ「ん?俺も惹かれてるって」
「え 何に」
ホルマジオ「マナに」
ホルマジオはニヤニヤと笑いながらこちらを見ている。僕は段々と顔が熱くなっていくのを感じた。
「からかうのは許可しない!」
ホルマジオ「お前はイルーゾォか からかってねーよ」
好きでもない奴と何回もこんなとこ来るかよ と、ホルマジオは笑った。僕はホルマジオの顔が直視できなくて猫に顔を埋めた。
ホルマジオ「で、返事は?」
「 嫌いじゃない」
ホルマジオ「ってことは?」
「 好き」
そう小さく返事を返すとホルマジオは僕を抱き締めてグラッツェ!と言った。
猫の日!と言ったらホルマジオじゃね?ってことで書いてみました。前日に思い付いて書いたものだから文が荒いです(^ω^;)