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□猫か兎かそれとも犬か
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ホルマジオ「 ったく」
アジトに帰るとマナがソファーで雑誌を顔の上に乗せて寝ていた、寝るなら仮眠室に行け仮眠室に…。
しかも俺が連れてきた猫が気持ち良さそうに膝の上で丸まっていた、俺には懐かないくせに…!
ドアを開けても起きないと言うことは熟睡している、つくづく暗殺者に向いていない奴だ。
「…やぁ おはよう」
隣に座ると振動が伝わったのかマナが起きた。身体を起こす時に膝の上の猫に気づいたらしく抱き上げていた、猫は嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしている。
ホルマジオ「そいつ俺には懐かないんだが…。」
「人懐っこいよ?」
マナは猫を俺の膝に乗せた。猫は俺の膝を数回踏むと居心地の良い場所を見つけたのか、くるっと丸まった。
ホルマジオ「!!」
「ほらね?」
マナはクスクスと笑うと自由になった身体を伸ばすために伸びをした、猫みたいだなとホルマジオは少し笑った。
「…ホットミルク飲もうかな」
マナがコーヒーが嫌いなため、冷蔵庫には必ず牛乳が入っている。そんな所まで猫みたいだなと思いながら猫を撫でているとマナが隣に座ってきた。
と、いきなりコテンと肩にもたれ掛かってきた。
ホルマジオ「あ?どうしたんだよ」
「寝る」
ホルマジオ「は? 仮眠室行けよ」
「…やだ」
ホルマジオ「しょうがねぇなぁ…。」
「…ZZZ」
マナはすぐに眠ってしまった、任務で疲れていたのだろうと思い、まぁ肩を貸すくらいなら良いかとホルマジオは雑誌を読み始めた。
イルーゾォ「あ、おかえりホルマジオ」
ホルマジオ「あぁ ただいま」
イルーゾォ「マナ 何度仮眠室に入れてもそのソファーで寝るんだ ホルマジオの帰りを待ってたみたい」
イルーゾォはあくびをひとつすると鏡の中に入っていった、気ままだけどやっぱり寂しがり屋で頑張り屋な俺の彼女。一緒に寝るために抱き上げると膝から飛び降りた猫が不満げに短く鳴いた。
ホルマジオ好きだ、結婚しようと言いたいくらい好きです(´`*)五部を読むと幸せになりますね、嫁が多すぎて。