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□クリスマス
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今夜はクリスマスイブ、恋人達がいちゃいちゃらぶらぶする日だったりする。
此処イタリアのギャング達も例外ではなく、この日ばかりは仕事を部下に押し付けて恋人と甘い時間を過ごしたり過ごさなかったりするらしい。
「アバッキオの阿呆…。」
ちなみに、レオーネ・アバッキオは後者の方らしい。彼女を放って、クリスマスイブだと言うのに仕事をしている。
「クリスマスイブくらい構ってくれても良いじゃないか馬鹿ぁ!」
半泣きでアバッキオと飲むはずだったシャンパンを一人で飲み、僕は机に突っ伏した。
「仕事が忙しいって 僕だって頑張って休みとったのに」
すんすんと鼻を鳴らして壁に掛けてある時計を見ると、もう後少しでクリスマスイブは終わってしまうことに気付いた。
「こんなことなら誰かと遊べば良かった」
そう呟くとじわりと涙が出てきて、視界が悪くなっていく。
いつからこんなに涙腺弱くなったんだろうと思いながら目を擦ると、ドサリと何かが落ちたような音が後ろから聞こえた。
少しビクリとした後、恐る恐る振り向くと、そこには驚いたような顔をしたアバッキオがいた。
「お帰りアバッキオ、任務あるからそろそろ帰る、このシャンパンはあげる」
泣いていたのを見られて気まずくなったのと、本当に任務の時間が迫っていたのと、少しの怒りとでそう口早に言ってコートを持ち、僕はアバッキオの横をすり抜けようとした。
アバッキオ「待てよ」
が、アバッキオに腕を掴まれたことでそれは出来なかった。
アバッキオ「待ってた のか?俺を」
コクリと頷いてぎゅうっとアバッキオに抱き着くと冷たかった。本当に仕事だったんだと解ったのと同時に、アバッキオがこんなにも遅くなるだなんて本当に大変な仕事だったんだ と、少し反省する。
「…アバッキオ?」
随分長いハグだなぁと思っていると、いきなりキスをされた。
アバッキオ「 悪い、休みは取るつもりだったんだが他の奴等の仕事までさせられて」
「あー、なら仕方ないね」
どうやらアバッキオは仕事を押し付けられていた側らしい。
「じゃあ、早く終わらせてくるよ」
アバッキオ「あぁ、待ってる 気を付けて行ってこい、マナ」
アバッキオの優しいキスで送り出された僕に叶う相手なんてこの世界にはいない。今日のターゲットは不運だなぁと思いながら、アジトへ走る僕だった。
アバッキオ出てこないじゃまいか。ごめんなさい、名前変換も一個しかないですね!!アバッキオは何だか書けませんでした…。何はともあれ皆さんか素敵な聖夜を過ごすことを願います!(ちなみにRё.は素敵な夢サイト様達を巡ります)