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□クリスマス
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今夜はクリスマスイブ、恋人達がいちゃいちゃらぶらぶする日だったりする。

が、此処暗殺チームのアジトでは一人の少女が猫を抱えて膨れっ面でソファーに座っていた。

「遅い」

恋人であるホルマジオが中々帰ってこず、少女は少しイライラしていたのだ。

別に怒っているわけではない。忙しいのは解っているし、寒い中の仕事が辛いのも解っている。

けれど、簡単な仕事だと聞いているのに中々帰ってこず、連絡もない。大切な恋人に何かあったんじゃあないかと、不安になるのも当然だ。

このイライラは、不安から来るものだったのである。

「(暖かいものでも飲んで落ち着こう…。)」

と、台所に向かったときドアが開く音がした。

「!!」

ホルマジオ「ただいま、マナ」

「お帰り!ホルマジオ」

ホルマジオ「ケーキ買ってきた、一緒に食べようぜ」

ニッと笑ったホルマジオをぎゅうっと抱き締め、紅茶を淹れるために台所へ向かった。

マグカップ2つとフォークとお皿とを置いたトレーを持ち、ソファーに座っているホルマジオの元へ急ぐ。

「お待たせー」

ソファーに座っているホルマジオはやや緊張気味に口を開いた。

ホルマジオ「マナ、ちょっと良いか?」

「? うん」

促されてソファーに座ると、ホルマジオは深呼吸をひとつした。

ホルマジオ「帰るのが遅くなって悪い、プレゼント買ってたんだ」

「…。」

ホルマジオ「でも俺プロシュートみたいに女の好みとかわかんねぇし時間かかって 俺の好みなんだがよ…。」

「っ」

一緒に過ごせるだけでも嬉しいのに、わざわざプレゼントまでしっかり用意してくれていたホルマジオに嬉し涙が溢れる。

ホルマジオ「泣くなよマナ」

「開けて良い?」

可愛くラッピングをされた箱を受け取り、そろそろと開けると、黒猫をモチーフにしたネックレスだった。

「…ホルマジオ大好きだァァァァァァァァァァッ」

感極まってホルマジオをソファーに押し倒した瞬間、リゾットが部屋に入ってきた。

リゾット「…。」

ホルマジオ「…。」

「…。」

リゾット「邪魔して悪かったな」

パタン

ホルマジオ「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ」

リゾットを追いかけて弁解しようとしたホルマジオを捕まえて宥め、少し温くなったお茶と一緒にケーキを食べる二人であった。

ホルマジオ「(リーダーの馬鹿野郎…。)」




ホルマジオ格好良いよホルマジオ。最初の方に出てきた猫はイルーゾォが回収したと言うことで…。空気の読めないリゾット可愛いじゃないですか。

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