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□バレンタイン
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今日はバレンタイン、つまり恋人達が愛を確かめ合う日。此処日本では女性が男性にチョコレートを渡すというイメージが強い。
と、言うことで僕も大事な恋人にチョコレートを渡そうと思うのだが…。
「 どうせ可愛い女の子達に美味しいもの沢山貰うんだろうしなぁ」
私の彼氏は乗馬クラブに所属していて、同じ学年のディエゴ・ブランドーとトップの座を争っているジョニィ・ジョースター。
顔も良く乗馬クラブではトップを争っていると言うだけあってジョニィはモテる。私と言う彼女が居るのだが、ジョニィへの告白は止むことがない。
勿論私より可愛らしい子や美人な子も多く、何故ジョニィは私なんかを選んでくれたんだろうかと鬱になることも多い。
一応昨日作っておいたチョコレートを鞄に入れて私は大学へ向かった。
「あ」
大学の門をくぐると女子の集団が見えた。もしかしてあの声は…。
「ホットパンツ!」
ホットパンツ「マナ! 助かった」
女子を掻き分けて出てきたのは、ジョニィと同じ乗馬クラブという縁で仲良くなったホットパンツだった。ホットパンツは女の子なのだがそこら辺の男よりよっぽど男らしいので物凄く女子にモテる。
ホットパンツ「一緒に行こう!寧ろ今日はずっと一緒にいよう!」
「う うん」
彼女はあまり人と波長が合わないらしく、友達と呼べる友達は私だけらしい。私から見ればジョニィやジャイロとも仲良しに見えるのだが…。
ジャイロとは絶対に友達ではないといつになく必死に説明している彼女が可愛かったのをよく覚えている。
ホットパンツ「マナからは 貰えないのか?」
「ちゃんと用意してるよ! 味の保証は出来ないけど…。」
ホットパンツ「マナの作ったものだ、ありがたく食べさせて貰うよ」
ニコッと笑った顔にズキュゥゥゥンときた。ヤバイ惚れてしまいそうだ。
と、言うと
ホットパンツ「どれだけ惚れても構わない」
と、笑われた。お 男前過ぎる!
ホットパンツ「それより 彼氏に渡さなくて良いのか?」
「」
ホットパンツ「マナ?(か 固まった)」
「何だか 自信無くなってきた…。」
ホットパンツ「だ 大丈夫だ!自信を持て!」
オロオロしてたホットパンツにちょっと癒されたのでちゃんと渡すことにした。
「あ、ジャイロー!」
ジャイロ「ニョホッ 何だ、チョコくれんのか?」
「うん」
ジャイロ「サンキュー ジョニィが探してたぜ」
「 解ったー」
ジャイロ「笑顔で怒ってたぜ?」
「怒らせるようなことは何も…。」
ジョニィ「あ、いた!」
ずんずんと近づいてきたジョニィ、いきなりほっぺを引っ張られた。
ジョニィ「マナ!僕にチョコは!」
「ありまひゅ」
ジョニィ「よし 食べさせて」
「いひゃい 何か怒ってる?」
ジョニィ「全っ然怒ってないよ」
「嘘…。」
ジョニィ「あえて言うなら ずっとホットパンツにくっついてたから…。」
『(おいジョニィ、お前の彼女ずっとホットパンツといるぜ?)』
『(それがどうしたんだい?ディエゴ)』
『(もうチョコ渡されてたぜ 友達以下なんだな、お前)』
ジョニィ「 何で三番目なのさ」
「会った順番で ごめんねジョニィ」
よしよしと頭を撫でると膨らませていた頬が元に戻った、自分と同じようにジョニィも不安になっていたのかと思うと少し申し訳なくなった。
「ちゃんと作ってきたから機嫌直して」
ジョニィ「来年は一番に渡してくれる?」
「うん、約束」
そう言えば今日は取り巻いてる女の子がいないねとジョニィに言うと「ディエゴにくっつけてきた」との答えが返ってきた。誰だが覚えていないが御愁傷様だ。
ジョニィ「マナ、僕が好きなのはマナだけなんだから不安になんかならないで」
真剣な目でそう言ってくれたジョニィ。胸がほわっと暖かくなって思わずジョニィに抱きついてしまった。
大胆だなとホットパンツに笑われて今居る場所に気づいた。慌てて離れようとしたが笑顔のジョニィは離してくれなかった。
結局ジョニィは講義が始まるまで私を抱き締め続けていた。
友達リクエストのジョニィ なのに出てこないジョニィ…。オチがない…。ご ごめんなさい(´;ω;`) ジョニィ難しいです。