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□野菜嫌いですから
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朝起きるとリビングに不穏な空気が流れていた。殺気すら感じられて僕は少し身震いした。

そんな僕に気づいたホルマジオが苦笑しながら手招きしてくれた。正座させられているリゾットとイルーゾォとギアッチョと、その三人の前で仁王立ちしているプロシュートの横を素早く通り、僕はホルマジオの所に行った。

「まさか任務に失敗した とか?」

ホルマジオ「いや、違う」

ホルマジオが笑いを堪えて事情を説明してくれようとしたその時、リゾットがボソリと呟いた。

リゾット「マナも同罪だ。」

「僕何かしたっけ!?」

いきなり名前を出され争いの渦中に引きずり込まれた、ギアッチョとイルーゾォもうんうんと頷いている。気のせいかプロシュートから放たれる殺気が強くなっているような…。

そんな事情の解っていない僕にソファーでソルべとくっついていたジェラートがクスクスと笑いながら教えてくれた。

ジェラート「また好き嫌いしたんだよ、あの三人」

「成る程理解」

野菜を残す三人も三人だが野菜を残したくらいでこんなに殺気立つプロシュートもプロシュートである。 まぁそんなことを言えば何かしらの攻撃を受けるので何も言わないが

ギアッチョ「 傍観するつもりだろうがよォ」

イルーゾォ「マナもよく野菜ホルマジオに食べさせてるからな」

「僕はコソコソ捨てたりしないし半分以上食べている。」

残念だがプロシュートが怒ると怖いことはよーく知っているので怒りを買うようなことはしていない。僕にも説教をさせようとしていたであろう三人の顔に絶望の表情が浮かんだ。

メローネ「でもさ」

今までじっと黙ってパソコンを操作していたメローネがポツリと呟いた。

メローネ「マナ玉ねぎだけは食べてないよね」

「いや、あれは別格だよ微塵切り以外は無理だよほら僕猫だから赤血球溶けちゃ「よしマナお前もそこに正座しろ」

青筋を浮かべながらニッコリと笑ったプロシュート。怒っても綺麗だよなぁと思いながら逃げても無駄なので大人しくイルーゾォの隣に正座する。

プロシュート「よし 『覚悟』は良いか?」

『オレは出来てる』

四人がそう答えると笑顔のプロシュートの説教が始まった、二時間半ほど聞いたところでペッシが助け船を出してくれた。ありがとうペッシ、もう蕪だとかマンモーニだなんて呼ばないわ絶対に。

二時間半の正座で痺れた足をほぐしながら僕はとあることを思い出した。

「でもソルベもジェラートの料理以外では 食べないよね、キノコ」

ソルベ「あんな食感の気持ち悪いもん食えるか」

プロシュート「 へぇ」

ソルベ「 げっ」

その後ソルベも一時間正座させられていたので良い気味だとか思ってたら昼食当番がソルベだった。料理にこれでもかと言うほどの玉ねぎを入れられて、プロシュートに監視されながら半泣きで食べたのは言うまでもない。




さて、ちゃんと全員出た よな…。暗チは大好きですが中々ネタが出ないです。野菜嫌いは完璧に想像です、皿の端に避けてたらちょっと可愛いですよね!

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