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□ツンデレスイッチ
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「露伴先生ー」

露伴「…。」

「露伴先生露伴先生露伴先生露伴先生露伴先生露伴先生ー」

学校が休みで暇だったので、僕は大好きな漫画『ピンクダークの少年』の作者である岸辺露伴の元に来ていた。チャイムを押したとき、出てきた露伴は不機嫌そうだったのでそそくさと帰ろうとしたら腕をつかまれた。

露伴「スランプ状態の僕を置いて帰るのか?君はなんて薄情な奴なんだ!」

「…いて良いんですか?」

露伴「いたほうがましかもしれない」

と、言ってたのに無視ときた。素直に不安だから一緒にいて欲しいと言えば良いのに と、僕は少し笑った。それに気づいたのか露伴は小さく鼻をならすと仕事机に向かった。が、やっぱり良いネタが無いのか机に伏して頭を抱え始めた。

露伴「ああああああもう駄目だ僕の作品なんて誰も読んでくれないんだ」

「大丈夫、僕は読み続けます」

露伴「 本当か?マナ」

机から頭を離し露伴先生は赤くなった目と顔で此方を向いた、やっと名前呼んでくれたなぁと思って僕は笑顔を向けた。

「やっと名前呼びましたね」

露伴「! たまたまだ!」

「はいはい 本当ですよ、露伴先生の作品好きですし」

露伴「…良いネタが浮かんだ、描くからコーヒー淹れてきてくれ」

「解りました、じゃあ淹れたら帰りますね」

露伴「出来るまで傍にいろ、一番に読みたくないのか?」

「!」

露伴「君が帰ったら誰が僕にコーヒーを淹れるんだ、帰られると困る」

やれやれ、露伴先生はやっぱり寂しがり屋なツンデレらしい。いつもより優しいツンに包まれながら取りあえずコーヒー淹れてこようと僕はソファーから立ち上がり、台所に向かった。

それからスランプの度に露伴先生に呼びつけられる事になったがそれが嬉しいと感じるほどに重症になっている自分がいた、露伴先生はツンデレの使い方が上手くて困る。どこかにスイッチでもついてるんじゃないかと言うほどに。

と、本人に言ったら「取り付けたのは君だろう?」と、笑いながら言われたのだが僕には意味が解らなかったので首をかしげた。

露伴「そのうち解るよ」

ちゅっと僕の額にキスを落とした露伴先生は完璧なデレモードだと思う。



露伴「(少なくとも僕が君に何かしらの甘い言葉を吐くときは 君が可愛いときだよ)」

まぁこんなことを言うときには僕はもう君にデレデレになっているんだろうね?あぁ、思っている時点でもうデレデレなのか。と、僕は再度君にキスを落とした。



ツンがほぼ無いよね!と、思いながらもこういう露伴が可愛すぎる今日この頃(*´▽`*)
こんな駄文読んでくださってありがとうございます!

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