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□miss love
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プロシュート「おいマナ、もう飲むな」
「 五月蝿い」
プロシュート「 酒に逃げるなんてお前らしくもない」
マナは残っていた酒をグイッと煽り、空になったグラスを少々乱暴にカウンターに置いた。アジトにいると雰囲気を悪くして迷惑をかけると思ったからこそわざわざ街のバールまで来たというのに 説教をされる筋合いはない。
「兄貴には関係ない」
突き放すようにそう言って軽く睨むとため息を吐かれた。
プロシュート「あれくらい失敗にならねぇよ、こんなので悩んでちゃ生きていけないぜ?この世界」
「 ホルマジオに頼まれたんだね」
今回僕と組んで任務をしていたのはホルマジオだ、僕がしたのは確かに小さいミスだった。だがそんなミスがチームに迷惑をかけることもある。
プロシュート「後輩のフォローするのも俺等の仕事だ、あんまり気にするな」
「 だって」
僕は俯いた 自分が情けなくて ミスをした自分が、酒に逃げている自分が、関係のない兄貴に八当たっている自分が。
「…ッ!」
俯いていたマナの背中が突然ヒクリと跳ねた、それを見てプロシュートは深い溜め息を吐いた。
プロシュート「ほら、帰るぞ 弱いくせに無茶しやがって」
「…気持ち悪くなってきた。」
プロシュート「馬鹿…。」
僕の背中をさする兄貴の手がとても優しかったのは気のせいじゃないと思う。
「ごめん兄貴…。」
正直な所お酒は嫌い。しかも日本人のためアルコールを分解する酵素が身体に少ないから僕はお酒にかなり弱い。酒を飲むのは嫌なことから逃げたいから。
プロシュート「歩けるか?」
頷いて立とうとしたのだが足元がふらつききちんと立つことが出来ない。
「あ れ?」
プロシュート「何を何杯飲んだ」
「えっと カシスオレンジ一杯?」
プロシュート「ったく 弱すぎだろうが」
プロシュートは僕の腰に手を回して身体を支えてくれた、バールを出たら多分姫抱きにされるに違いない。
「ありがと兄貴 あとごめんなさい」
プロシュート「帰ったらホルマジオにも謝れよ」
「…わかってる」
バールを出るとプロシュートは思った通りヒョイッと僕を抱き上げた。いつもなら恥ずかしいと感じるのだろうがアルコールを入れたせいなのか特に何も感じない。
プロシュート「寒くないか?」
「ううん、丁度良い」
少し熱を持った頬には夜の風が丁度良い温度だった。
プロシュート「次からは酒飲む前に相談しろ」
「 はい」
怒られてしまった、毎回迷惑をかけてしまうから早く一人前になりたいのだがやっぱりいつも甘えてしまう。
アルコールのせいで頭がぼんやりとする、いつの間にか僕の意識は深く沈んでいた。
プロシュート「ったく 俺の身にもなれっての」
好きな奴に手を出せないなんてかなりの生殺しだぞ 毎回毎回寝やがって…。
額にキスがせめてもの と、プロシュートはマナの額にキスを落とした。
兄兄兄貴ィ!プロシュート兄ィイケメンですよね(´∀`*)兄貴万歳!姉がジョジョではプロシュートとかリゾットが好きだと聞いて書いてみました。