見えなくても・・・
□始まりは今
1ページ/5ページ
雷「最近同性愛とか流行ってるっぽいなぁ」
悠「そうらしいな」
放課後、いつもみたいに二人で歩く帰り道のこと
雷「悠斗はそういうのどう思う?」
悠「俺は別に何とも思わねぇけど・・・。まぁ別にいいんじゃねぇの?
男とか女とか誰かを好きになるのは関係ないし。俺基本偏見しないから」
男女平等ってのが今の世の中だろ?となんとなく思う。ここで使うのが正しいのかは知らないが・・・。
悠「はぁ・・・。誰でもイイから俺のこと好きになってくんねぇかな?」
何となく言葉を漏らす。深い意味は無かった気がする。
雷「誰でもイイの?」
悠「あぁ。愛とかそーゆーの、一度でいいから触れてみたいんだよね」
雷「じゃあさ・・・」
歩くペースを変えずに続ける。
雷「俺が悠斗のこと好きになってやるよ」
悠「はい・・・?」
思わず足を止めて斜め後ろを歩く雷を振り返る。
雷はニヤッとしてどこか掴めない表情をしている。
あぁ、冗談か。だよな、それか友人として。
一人納得して悠斗は言う。
悠「そりゃどーも」
雷「言っとくけど俺本気だからね?」
悠「ハイハイ」
受け流し笑う。
そして二人は別れ、互いの家に帰った。