見えなくても・・・

□始まりは今
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雷「最近同性愛とか流行ってるっぽいなぁ」

悠「そうらしいな」

放課後、いつもみたいに二人で歩く帰り道のこと

雷「悠斗はそういうのどう思う?」

悠「俺は別に何とも思わねぇけど・・・。まぁ別にいいんじゃねぇの?
  男とか女とか誰かを好きになるのは関係ないし。俺基本偏見しないから」

男女平等ってのが今の世の中だろ?となんとなく思う。ここで使うのが正しいのかは知らないが・・・。

悠「はぁ・・・。誰でもイイから俺のこと好きになってくんねぇかな?」

何となく言葉を漏らす。深い意味は無かった気がする。

雷「誰でもイイの?」

悠「あぁ。愛とかそーゆーの、一度でいいから触れてみたいんだよね」

雷「じゃあさ・・・」

歩くペースを変えずに続ける。

雷「俺が悠斗のこと好きになってやるよ」

悠「はい・・・?」

思わず足を止めて斜め後ろを歩く雷を振り返る。

雷はニヤッとしてどこか掴めない表情をしている。

あぁ、冗談か。だよな、それか友人として。

一人納得して悠斗は言う。

悠「そりゃどーも」

雷「言っとくけど俺本気だからね?」

悠「ハイハイ」

受け流し笑う。

そして二人は別れ、互いの家に帰った。
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